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FIFAワールドカップがカタールで開催されているが、在カタール日本大使館はあらかじめ「カタールへの渡航・滞在に関する諸注意(重要)」を発表済。その「要注意事項」には、現在のLGBTQ容認という世界の潮流に反し、同性愛者/未婚のカップルへの差別や服装への留意が明記されている。
◆【実際の映像】英紙『THE SUN』デジタル版にも掲載されたクノルさんの姿
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■服装制限について「ショックを受けている」
同性愛者/未婚のカップルについては「カタール国内では、同性愛者や未婚者カップルの同室宿泊は違法とされていますが、W杯期間中に限り、同国への訪問やホテルでの宿泊に制限はありません。ただし公共エリアでのスキンシップはトラブルになる可能性があるため控えてください」。これには各国でも、デモ抗議運動の対象となっている。
また服装についても「髪や顔を覆う必要はありませんが、肩・膝の肌の露出を控えた服装が求められます。冬期は10台まで冷え込むこともありますので、厚手の上着をご用意ください」とあり、特に女性の肌の露出については留意するよう明記されている。
だが、そんな注意事項を真っ向から無視、スタジアムのスタンドに妖艶な出で立ちで姿を現したのは、前回準優勝国クロアチアの美女だ。2016年のミス・クロアチア、イヴァナ・クノルさんは27日に行われたカナダ vs. クロアチア戦に、クロアチア国旗をモチーフにしたドレスで登場、母国に声援を送ると同時にスタンドでプチ撮影会を行い、この様子は英紙『THE SUN』デジタル版などにも掲載。現地で波紋を呼んでいる。
外電によると、この「挑発的な服装」のために罰金および懲役刑に課せられる可能性が示唆されている。クノルさんは、英デジタルメディア『SPORT BIBLE』に対し「もしワールドカップが開催されるなら、すべてのファンが何の制限もなく快適に過ごせるようになるだろうと思った」とコメントしており、服装の制限について知り「ショックを受けている」とも語っている。しかし、現地警察による調査を受けているとの報道もあり、今後彼女が同様の活動を続けられるかどうか不透明。果たして、彼女が次の対モロッコ戦のスタンドに、無事その姿を見せるか気になるところだ。
同大使館は、日本のYouTuber向けにも撮影に際し注意喚起しており、現地渡航者は服装にも十分注意したい。
しかしながら、自国文化を遵守するのは多様性という観点からも非常に重要な命題ではあるが、サッカーW杯のように世界的大イベントを招致しておきながら、海外からの渡航者に対し、自国規律を押し付けるのもまた、現代のダイバーシティに反すると思われるが、いかがだろうか。
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文●SPREAD編集部
■英紙『THE SUN』デジタル版にも掲載されたクノルさんの姿
■FIFA映像で世界デビューを果たした森保ジャパン美女サポーター
韓国🇰🇷だけじゃなくてFIFAの国際映像だったみたい!!!すごいよ!三島さん!(うしろ)わら
世界デビュー🌎しました🇯🇵⚽️❣️#FIFAワールドカップ #FIFAWorldCup2022 pic.twitter.com/1SY0vWF13P— SHONO🇯🇵 (@SHONO_14) November 23, 2022