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残り試合はワールドシリーズのみとなり、メジャーに関する話題はストーブリーグに移行しつつある。注目はアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)やクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)、トレイ・ターナー(同)らフリーエージェントグループだが、そのほかにもトレードでの移籍が見込まれるビッグネームがいる。
米メディアは、その中のひとりに大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の名前も挙げており、市場の動向を伝えている。エンゼルスと来季年俸3000万ドル(約43億4200万円)で1年契約の合意をしたものの、移籍に関する噂は広がるばかりだ。
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■ケビン氏「誰もオオタニにはなれない」
「テキサス・レンジャーズはショウヘイ・オオタニとトレードすべき」と訴えたのは、米地元紙『ダラス・モーニングニュース』のコラムニストであるケビン・シェリントン氏。同氏はクリス・ヤングGMに「エンゼルスが拒否できないトレードを。冬の価値ある買い物を一回で済ませよう」と呼びかけ、大胆なトレード策を打ち出すよう提言。
具体的には、大谷との交換要員としてプロスペクト(若手の有望株)4人と、別の若手2人か主力2選手を加えた6対1のトレードを促した。さらに「これでも十分でなければ、クリスGM、もっと頑張って」と記し、交換要員のさらなる上乗せも迫る熱の入れようだった。
破格の対価を提供してまで大谷獲得を望む理由として、同氏は「交換要員として放出する誰もが、ショウヘイ・オオタニのようにはなれないと分かっているから」とし、どんな代償を支払っても唯一無二の二刀流を手にした方がプラスであると強調。特にレンジャーズに必要とされる主力投手、4番打者、左の野手という3つの課題を、大谷ならひとりで解決できる点が大きいとした。
■現実的な候補は4球団+2
もちろん、同氏は大谷が勝てるチームでのプレーを望んでいること、大谷に支払う年俸等のために資金が必要なことも承知しており、現実的な候補としてドジャース、ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、ボストン・レッドソックスの4球団を有力候補に挙げた。この4球団に加え、年俸総額とファームシステムの充実度を鑑み、コロラド・ロッキーズとレンジャーズの2球団も可能性があるとした。
大谷自身は帰国会見でも移籍希望を口にしてはいないが、同氏のコラムでは「今や米国のスポーツライターや記者はアナハイムを取材し、移籍の可能性を探っている」という一文もあった。本人の思いはどこにあるか誰も分からないが、移籍に関する話題が沈静化する気配はない。
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文●SPREAD編集部