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ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦が18日(日本時間19日)、サンディエゴ・パドレスとフィラデルフィア・フィリーズの間で行われ、パドレスはダルビッシュ有が先発登板。7回を3安打2失点に抑えたものの、打線の援護なく0-2で黒星を喫した。
パドレス打線はわずか1安打に抑えられ、本拠地ペトコパークで大事な初戦を落とした。MLB公式サイトなど米メディアが試合の様子を報じている。
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■強打者2人にソロ2本許す
ダルビッシュは初回無死二塁のピンチを招いたが、後続を打ち取り切り抜けた。2、3回も無失点に抑えたものの、4回に昨季ナ・リーグMVPのブライス・ハーパーに先制ソロを許すと、6回にも今季46本を放ちリーグ本塁打王に輝いたカイル・シュワーバーにソロアーチを献上。結局、7回3安打2失点で降板し、打線の援護なく今ポストシーズン初黒星を喫した。
ダルビッシュは試合後、2点差にされたシュワーバーの一発を特に悔やみ「あれは失投。変化球待ちだったのは分かっていたが、なんとなく真ん中に入ってしまった」と話した。また、ダルビッシュとシュワーバーはシカゴ・カブス時代のチームメートで、ダルビッシュは「彼は友人。会うたびに挨拶するけど、今度会ったら殴らなきゃいけないかもしれないね」と話し、ジョークを交えて振り返った。
■滲み出した右ひざの血に悲鳴
この日投球以外でファンの視線を集めたのが、ダルビッシュのユニフォームの右ひざ付近に付いた血。SNS上でも悲鳴が上がり、米『FOX sports』が「ユウ・ダルビッシュがユニフォームに血をつけながら投球」と投稿したほか、米スポーツサイト『The Athletic』も「ダルビッシュの右足のユニフォームに血が滲み出した」とつづった。
原因は、投球モーションの中で上げた左足のスパイクが右膝に当たり出血したようで、ダルビッシュは「実はよくあること。かすったりして血が出る。これまでも対応してきた」と軽傷を強調した。
敗れはしたものの快投を見せたダルビッシュについて、ボブ・メルビン監督が「チームに勝利のチャンスを与えるのに十分な投球だった」と言えば、女房役のオースティン・ノラも「ダルビッシュは多くの球種を投じ、良い投球をした。打者は予測するのが困難だっただろう」と称賛した。
“ピッチングニンジャ”の愛称で知られる投球分析家、ロブ・フリードマン氏も「ダルビッシュ、意地悪な82マイル(約132キロ)のスライダー」などとつづり、実際の映像とともに次々投稿した。
次は4戦目か5戦目の先発が見込まれるダルビッシュ。中3日での登板可能性もあるが「チームのために準備する」と話し、リベンジを誓っていた。
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文●SPREAD編集部
Yu Darvish, Wicked 82mph Slider Movement (home plate view). 🤢 pic.twitter.com/htKc1cMvuG
— Rob Friedman (@PitchingNinja) October 19, 2022