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野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督が14日、2023年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けたメジャーリーグ視察から帰国し、東京都内で取材に応じた。
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栗山監督が現地12日(日本時間13日)、エンゼル・スタジアムを訪れた際は、現地メディアからも「大谷の元監督が見守る」などの反応があり、話題に。
■大谷の恩師来訪に現地メディアも興味
その際、栗山監督は試合前のスタジアムで現地メディアと挨拶を交わし、各記者はその様子を伝えた。公式ラジオ局のトレント・ラッシュ氏は、「ショウヘイのNPB時代の監督が訪れた。彼はWBCで日本代表監督を務める。彼は、(現在)オオタニを毎日管理していないことへの安堵感を話したほか、“至宝”のオオタニを守ることの難しさを語った。非常に興味深かった」と伝えた。
同監督の視察は中継局『バリー・スポーツ・ウエスト』も取り上げ、スタンドから大谷を見つめる姿を映した。また、『ロサンゼルス・タイムズ』のサラ・バレンズエラ記者は、「オオタニの(第2)打席のストライク判定を巡って観客が騒いでいる最中、大型ビジョンにオオタニがかつて(北海道)日本ハムファイターズで指導を受けたクリヤマ監督が映し出された。クリヤマ監督は今日ここで、オオタニを見守っている」と、球場でもその来訪が紹介されたことをツイートした。
■メジャー投手の破壊力を実感
帰国後、視察を終えた監督はその感想を聞かれると、「(MLBの)ピッチャーはどのチームでも出てくると、ほぼみんなが100マイルを越えて、それはすごく動く。たぶん、日本のバッターが見たこともないボールばっかりなので、その思った以上の破壊力を実際に見ることができてよかった」とメジャー投手の凄まじさにあらためて驚かされたとの認識を示した。
これに対し侍ジャパンはどう挑むのかについては「日本の武器であるピッチャーの精密さ、そして守りをしっかり固めながら、際どい勝負に持っていって‥‥というのが日本の野球の勝つ形なんだろうな」とこれまでWBC初回から2連覇、また東京五輪金メダル獲得でも見せて来た「スモール・ベースボール」の形を踏襲すると匂わせた。
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平ら、日本人メジャーリーガーの参加については明言せず、ただし選手選考は年内に固める方針と示唆した。
MLBでは、マイク・トラウトがWBC参加を表明して以降、ポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カージナルス)、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)、ノーラン・アレナド(セントルイス・カージナルス)、トレイ・ターナー(ロサンゼルス・ドジャース)、J.T.リアルミュート(フィラデルフィア・フィリーズ)、トレバー・ストーリー(ボストン・レッドソックス)ら大物が続々と参戦を明言。WBC2連覇に向け、着々とラインアップを固めているとされる。
東京五輪金メダル・チームとして、WBC奪還にどんなメンバーで挑むのか、こちらも興味が尽きない。
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文●SPREAD編集部