
いわずと知れた、史上稀に見る大激戦となった昨年の日本シリーズの再戦だ。
交流戦4カードを終えて7勝5敗で目下5連勝中のオリックス・バファローズと、ここまで9勝3敗で首位に立つ東京ヤクルト・スワローズの対戦は、今季交流戦優勝へ向けも重要な3試合で、両チームのリードオフマンをキーマンに指名したい。
◆【今週の決戦】ももいろクローバーZ「もののふ対決」 ソフトバンク石川柊太vs. 阪神・佐藤輝明
■トップバッターが軍配を左右する
オリックスの1番打者は、福田周平。
広陵高から明治大、NTT東日本を経てプロ入りし、昨年の日本シリーズでは6試合で24打数6安打の打率.250で1打点。5年目の今季は、ここまで46試合に出場して打率.271、0本塁打、8打点、5盗塁、出塁率.323をマークしている。
対するヤクルトの1番打者は、塩見泰隆。
武相高から帝京大、JX-ENEOSを経てプロ入りし、昨年の日本シリーズでは6試合で24打数6安打の打率.250で1打点。5年目の今季は54試合で打率.270、8本塁打、24打点、14盗塁、出塁率.359をマークしている。
昨季の日本シリーズの「打率.250」はまったく同じで、今季の打率は1厘差とほぼ互角の両者。しかし、昨季の交流戦3試合では、福田が13打数2安打の打率.154に対して、塩見は14打数5安打の打率.357とリードし、昨季の日本シリーズでも日本一がかかった第6戦で、塩見が先制タイムリーを含む2安打2四球と活躍した。
果たして今回の対戦では2人の出来がどう試合を方向つけるのか。
「1番・センター」を務めることが多い両者、「福田vs塩見」の働きが、今カードの流れを大きく左右しそうだ。
◆オリックス、黄金期到来か 熾烈な二遊間争いで注目される中嶋監督の手腕
◆連覇を狙うヤクルトに潜む“死角”とは 控え層の薄さと守備力には不安あり
◆奥川恭伸や宮城大弥に続く“期待の星”は誰だ? 2022年のブレイク投手候補一覧
記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB