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ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智が22日(日本時間23日)、本拠地でのセントルイス・カージナルス戦に「6番・DH」でスタメン出場し、9回に投手として登板した名捕手のヤディエル・モリーナから2号ソロを放った。この日は2打数1安打1打点2四球で、打率は.181となった。
試合はパイレーツ投手陣が打ち込まれ、4-18で大敗。攻守に精彩を欠いたチームは3連敗となった。
◆【実際の動画】筒香嘉智、捕手のヤディエル・モリーナから右翼スタンドへの第2号ホームラン
■「サイ・ヤング賞候補の仲間入り」
試合は8回を終わって0-13とカージナルスが大量リード。一方的な展開の中、9回は両チームとも野手が登板した。“クローザー”としてカージナルスが送り込んだのは、捕手のヤディエル・モリーナ。
19シーズンで152試合の完封勝ちに関わり、殿堂入りが確実視されるレジェンドだが、メジャーのマウンドに上がるのは初めて。果たして先頭打者の筒香に56.9マイル(約91.5キロ)のファストボールを右翼席へ運ばれてしまった。その後、ジャック・スウィンスキーにも3ランを浴び、1回を2本塁打4失点。防御率は36.00となった。
MLB公式サイトによると、モリーナは試合後、「チームをシャットアウト勝利に導けなくて、自分に対してひどく腹を立てている」と怒っているふりをした後、すぐに笑顔を浮かべたという。15日(日本時間16日)日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では、15-2の9回からアルバート・プホルスが一足早くメジャー初登板していたが、1イニングを投げて2本塁打4失点を喫し、こちらも防御率は36.00だった。
MLB公式もレジェンド2人の投球に対して、「アルバートが登板して1週間後、長年のチームメートがサイ・ヤング賞候補の仲間入りを果たすべく頑張った」とジョークをつづったほか、モリーナの投球練習の相手をプホルスが務める様子を投稿した。試合後、プホルスは「俺は本塁打を打たれる前に1つはアウトを取っていたけど、ヤディは先頭打者にいきなり本塁打を打たれた」と指摘。
一方のモリーナは「雨でボールをはさめなかった。雨じゃなかったらスプリットを投げていた」と釈明。さらに、プホルスが四球を与えていたことを引き合いに、「自分は誰も歩かせていない」と無四球で終えたことに胸を張った。プホルスが「本当ならあそこは自分の出番。防御率を下げるチャンスだったのに」と残念がる素振りを見せると、モリーナも「うちの打線がまた20点くらい取ってくれたら、私の姿もまたマウンドで見られるよ」とおどけた。
今季2号をモリーナから放った筒香は「本塁打はおまけみたいなもの」と振り返ると、「(本塁打の)前の打席の内容は悪くなかった」と大敗の中、前を向いていた。
◆680本塁打のレジェンド、大谷翔平の元同僚、アルバート・プホルスが初登板 「夢かなった」
◆大谷翔平、日米通算150号先頭打者弾は「まるでゴルフのティーショット」
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文・SPREAD編集部
【 #パイレーツ 】#筒香嘉智 初登板のモリーナから放った第2号ホームラン□
昨日のマルチに続いて今日は1本塁打2四球です□#日本人選手情報https://t.co/P0PWk5nDwz pic.twitter.com/83Diw2Ppk1— MLB Japan (@MLBJapan) May 23, 2022