「ドカベン」水島新司さんを悼む声相次ぐ 上原浩治さん「不知火守が好きだったなぁ…岩鬼も殿馬も」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

「ドカベン」水島新司さんを悼む声相次ぐ 上原浩治さん「不知火守が好きだったなぁ…岩鬼も殿馬も」

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「ドカベン」水島新司さんを悼む声相次ぐ 上原浩治さん「不知火守が好きだったなぁ…岩鬼も殿馬も」
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野球漫画「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩」などの人気作品を多数送り出してきた漫画家の水島新司さんが10日、死去した。個性的なキャラクターが躍動するストーリーは、全国の野球ファン、漫画ファンを魅了。また、「人気のセ・実力のパ」と呼ばれ、当時あまり日の当たらなかったパ・リーグを物語の舞台に選び、野球人気の拡大にも大きく貢献した。2020年12月に漫画家引退を発表してから約1年。野球界からは続々と悼む声が挙がっている。

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■「指導者にも読んでほしい」

「ドカベン」では主人公・山田太郎西武でバッテリーを組み、漫画にも登場した“平成の怪物”松坂大輔さんが17日、自身のツイッターを更新。「学生時代から読んでいた漫画ドカベンに自分が初めて出た時の喜びは今でも忘れません…。こんなルールがあったんだと勉強させてもらった事もあります。今だからこそ子供たち、指導者の方にも読んでほしい野球漫画だと思います。自分もまた読み返したいと思います。水島先生、ありがとうございました!」と、感謝の思いをつづった。

さらに、「明訓打線を自分ならどう投げたら抑えられるか想像した事もあった。遊びで秘打を真似しようとした事もあった。そんな野球少年はたくさんいたんだろうなぁ…。好きな選手は不知火投手でした」とした。

巨人やメジャーで活躍した上原浩治さんも「自分は不知火守が好きだったなぁ… 岩鬼も殿馬も…  『ドカベン』『あぶさん』などの作者、水島新司さんが亡くなられた… 小学生の頃、もろその世代だったよなぁ。野球がさらに好きになるような漫画… あぶさん…親子でプロ野球選手って憧れたなぁ… 残念です。ご冥福をお祈りいたします」とツイートした。松坂さん、上原さんとも好きな登場人物に不知火守(神奈川・白新高のエースで、山田太郎のライバル)を挙げ、故人を偲んだ。

また、ソフトバンクOBの斉藤和己さんも自身のインスタグラムを更新。「『ドカベン』や『あぶさん』世代ではない。でも先生の漫画に出たことは自慢になった。チーム内でも自慢し合っていた。周りの人たちも喜んでくれていた」と振り返った。

水島作品では、中西球道新田小次郎ら多くの投手が160キロ超の球速を記録。当時は所詮漫画の世界と思われていたが、今にして思えば大谷翔平らの登場を予見していたかのようだ。また、女性投手、水原勇気の活躍を描いた「野球狂の詩」も、その後の片岡安祐美吉田えりの活躍を考えれば、先見の明があったと言わざるを得ない。リアルとファンタジーが絶妙に交錯する作品の数々……。今一度、読み返してみたいと思う。

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文・SPREAD編集部

《SPREAD》
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