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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が25日(日本時間26日)、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が選ぶ2021年の最優秀アスリートに選出された。同賞はエンゼルスが本拠地を置くカリフォルニア州で活動するチームや選手、あるいは同州出身選手が対象となっており、大谷は男子ゴルフのパトリック・カントレー(米ツアーで今年4勝)らを上回った。
野球界のみならず、全スポーツを対象にしてもなお、二刀流の輝きは群を抜いていたことが改めて証明された。
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■マドン監督「消耗しなかった」
「オレンジカウンティ・レジスター」は、「歴史的なシーズンを送ったショウヘイ・オオタニは、エンゼルスのスターとして際立っていた」「アメリカン・リーグMVPは2021年地元出身の強豪選手の中で最も優れていた」という見出しを掲げ、大谷を称賛。エンゼルスの地元、カリフォルニア州にゆかりのあるアスリートの中から、2021年の最優秀選手に選出した。
記事はまず、打者として46本塁打、100打点をマークし、エンゼルスの投手として唯一100イニングを超え、9勝(2敗)、防御率3.18を記録した大谷を称えた。その上で、「二刀流」という困難なミッションを遂行しているにもかかわらず、楽しそうにプレーする姿をファンも対戦相手も尊敬の念を持って見ていたと記し、人間的な魅力にも触れた。
また、エンゼルス・マドン監督のコメントも紹介。同監督は「出場試合数(155)を見て下さい。ショウヘイは優れたアスリートだから消耗しなかった」とし、記事はマイク・トラウトとアンソニー・レンドンというオールスター級の同僚2人が、合わせて94試合にとどまった現実も提示した。
■来年は登板機会が増えるか
同監督は来季について、「彼の健康は常に最重要事項です。6人制のローテーションなら、来年はもっと多くのイニングを投げることができるはず。しかし、すべての計画は10月を基準にして立てなければならない。その時期に、彼がプレーしていることを期待しています」と話し、シーズン終盤を迎えた時の大谷のコンディションがどうなのか、そこを見据えて調整する方針を示した。
ちなみに、大谷以外の候補選手としては、今季のPGAツアーで4回優勝し、年間最優秀選手にも選ばれた男子ゴルフのパトリック・カントレー、東京五輪の陸上女子400メートルで銅メダルに輝いたアリソン・フェリックスらの名前が挙がっていた。
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文・SPREAD編集部