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米地元紙「ニューヨーク・ポスト」は19日(日本時間20日)、「まだメッツを助けることができるフリーエージェント(FA)がいる」という見出しを掲げ、記事を掲載。その中でシアトル・マリナーズからFAになった菊池雄星投手の名前を挙げた。1週間ほど前には米メディア「メッツ メライズドオンライン」も「FAで獲得できる最高の先発投手5人」と題した記事を発信。その際もメッツが注目すべき5人の投手の中に菊池が含まれており、ここに来て菊池のメッツ入りを推す報道が目立ってきた。
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■地元紙は先発4番手に推薦
「ニューヨーク・ポスト」は、「メッツを助けることができるFA選手」として、菊池の名前を挙げた。その理由として、「菊池のここ3シーズンの登板数はシャーザーよりも1試合多い70試合でメジャー23位。その耐久性はデグロム、シャーザー、カラスコの後ろに控える投手として必要だ」とし、先発4番手の候補になり得るとした。
メッツが獲得した場合、契約規模としては、最大3年総額3300万ドル前後になると予想。記事は菊池の他、ブレット・ガードナー外野手、コリン・マキュー投手、ライアン・テペラ投手、アンドルー・ミラー投手を獲得候補に挙げた。
一方、「メッツ メライズドオンライン」はメッツが注目すべき5人の投手として、菊池を含めてクレイトン・カーショー、ザック・グレインキー、カルロス・ロドン、タイラー・アンダーソンをチョイス。菊池については、「実績のある中継ぎ投手が必要なメッツは、菊池に大きな役割を与え、再出発の機会を提供する」と指摘。今シーズン、オールスター明けに失速した日本人左腕に対して、先発にこだわらず中継ぎからの復活も視野に入れるべきとした。
ニューヨークメディアが揃って菊池獲得を推薦しているが、果たしてメッツ入りはあるのか。メッツは今オフ、マックス・シャーザー投手、スターリング・マルテ外野手らすでに大物選手の獲得に成功しているものの、ロックアウト解除後も積極補強は続くと見られており、チームの動きから目が離せなくなっている。
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文・SPREAD編集部