【ジャパンダートダービー/馬連2点勝負】牝馬ウェルドーンはバッサリ、スマッシャーから相手2点で仕留める | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ジャパンダートダービー/馬連2点勝負】牝馬ウェルドーンはバッサリ、スマッシャーから相手2点で仕留める

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【ジャパンダートダービー/馬連2点勝負】牝馬ウェルドーンはバッサリ、スマッシャーから相手2点で仕留める
  • 【ジャパンダートダービー/馬連2点勝負】牝馬ウェルドーンはバッサリ、スマッシャーから相手2点で仕留める

14日、大井競馬場では3歳のダート王決定戦、ジャパンダートダービー(JpnI、大井ダ2000m)が行われる。


今年は、3連勝で関東オークス(JpnII、川崎ダ2100m)を制し、牝馬として史上初の同レース制覇を狙うウェルドーン(牝3歳、栗東・角田)をはじめ、同じく3連勝で兵庫チャンピオンシップ(JpnII、園田ダ1870m)を制したリプレーザ(牡3歳、栗東・大根田)、出世レースと言われるユニコーンS(GIII、東京1600m)覇者のスマッシャー(牡3歳、栗東・吉岡)など、多彩な重賞ウイナーが顔を揃えた。


東京ダービーの覇者アランバローズの回避で、地方勢は小粒なメンバーとなったが、中央馬7頭、地方馬6頭が世代の頂点を争う真夏の大レース。果たして、砂のダービー馬に輝くのはどの馬なのか、過去のデータを基に予想していきたい。


■ダートはあくまで牡馬が中心


まず、牝馬のウェルドーンをどのように考えるか、ここが勝負の分かれ目になるだろう。ウェルドーンはデビュー6戦目で初勝利を挙げた叩き上げの馬。9戦目で1勝クラスを突破すると、オープン特別の鳳雛Sを制し、前走の関東オークスでは、南関東牝馬二冠のケラススヴィアを破り、3連勝と勢いに乗っている。


しかし、ジャパンダートダービー史上、いまだ牝馬による優勝はなく、2004年に2着となったアクイレジアが最高着順。近年、牝馬の活躍は目覚ましく、日本ダービーでは07年にウオッカが史上3頭目の牝馬によるダービー制覇。昨年の牡牝混合の芝GIは、10戦中8戦が牝馬による勝利と、まさに牝馬隆盛の時代である。


この流れに乗って、ウェルドーンにも牡馬の壁をあっさり、と期待したいことろだが、ダート界では、やはり牡馬優勢が続いている。01年以降、中央で行われたダートGIにおいて、牝馬の優勝は15年チャンピオンズカップのサンビスタ1頭のみ。牝馬の成績は【1-0-1-40】(18年JBCレディスクラシックは除く)と、馬券圏内はわずか2頭だ。


■ジャパンダートダービーは牝馬にとって高い壁


ジャパンダートダービーでも、過去20年の牝馬の成績は【0-1-0-18】で、前記アクイレジアが連対を果たしただけ。11年に牝馬ながら南関東二冠を果たし、三冠を狙った船橋のクラーベセクレタも、3着に敗戦(後に失格)と、高い壁に阻まれている。


また、前走の距離別成績を見ても、ダ1600mが3勝2着2回3着5回、ダ1800mが5勝2着3回3着1回、ダ1870mが1勝2着2回3着1回と、距離延長組が優勢を占め、前走ダ2100mから臨むウェルドーンにとっては嫌なデータ。唯一の拠りどころは、武豊騎乗により、人気を集める点だろうか。


ジャパンダートダービーは、昨年こそ3連単77万730円と大荒れのレースになったが、過去10年、連対20頭中18頭が4番人気以内で、単勝平均配当830円、馬連平均配当が2740円と堅調なレース傾向。1番人気が5勝2着2回3着1回と、人気サイドが勝利を収める傾向にある。


武豊人気で1番人気に支持される可能性もあるが、レース史上一度も勝ったことのない牝馬が人気を集めるということは、逆にこの馬をバッサリ切ってしまえば、“オイシイ”配当にありつける可能性は高い。


◆【JDD2021予想/馬連2点勝負】ウェルドーンは“消し” ◎→◯▲2点と絞りに絞った勝負の結論


ちなみに、関東オークスを制してジャパンダートダービーへの挑戦といえば、08年のユキチャン&武豊が思い出される。この時は、じんましんを発症して競走当日に除外となってしまったが、今年、同様のローテで臨むのがウェルドーン&武豊。果たして13年ぶりのリベンジとなるかどうか、その点は注目したい。


過去20年、中央馬の連対馬18頭中、12頭がダート重賞かオープン特別で1着。残る6頭中5頭が、先述の条件で連対を果たしており、または古馬相手の2勝クラスで勝利を果たしている。地方馬の連対2頭は、いずれも東京ダービー1着馬で、今年は該当馬はなし。つまり、今年の連対候補は絞られるというわけだ。


■連対候補は3頭に絞られる


今年のジャパンダートダービーの連対候補はリプレーザスマッシャーゴッドセレクションの3頭に絞られる。


その中で、スマッシャーを上位に取りたい。過去4走、すべて上がり最速の切れ味が武器で、広い大井コースでも真価を発揮できる。1400~1600mを中心に使われてきており、一気の距離延長への対応が課題だが、前記でも示したように、距離延長組は好成績を残しており、ユニコーンS組も過去10年で3勝2着2回3着4回と相性抜群。昨年、ダノンファラオで制した鞍上・坂井瑠星の連覇にも期待したい。


リプレーザゴッドセレクションの兵庫チャンピオンシップ組では、2着だったゴッドセレクションを上位に取りたい。ゴッドセレクションの前走は、1周目のゴール板までエキサイト。小回り2周のコースが合わなかった印象で、広い大井の2000mなら、すんなり先手を奪って楽な展開に持ち込めそうだ。一方、リプレーザも勝ち負けの資格はあるが、過去10年、一度も3着以内に来たことがない2枠に入ったことが減点材料で、評価を落とす。


■JDDは馬連2点で仕留める


ルヴァンスレーヴ、ノンコノユメ、グレープブランデーといった、歴代3頭の勝ち馬を輩出しているユニコーンS組から、今年も勝ち馬が出るとみてスマッシャーを本命視。相手はゴッドセレクション、リプレーザと、兵庫チャンピオンシップ組の2頭に絞って、馬連2点で勝負したい。


◎(10)スマッシャー◯(13)ゴッドセレクション▲(2)リプレーザ


馬連(2点)1頭目:102頭目:13、2


◆【JDD2021予想/馬連2点勝負】ユニコーンS覇者スマッシャーから小数点で大勝負、買い目公開


◆【JDD2021/動画】関東オークスのウェルドーン、兵庫チャンピオンシップのゴッドセレクション……有力馬のレースを動画で振り返る


◆【JDD2021/動画】ユニコーンS覇者スマッシャーの状態をチェック、出走馬の調教VTR


著者プロフィール


山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、盲点となる穴馬の発掘を追求し続けている。


▼[参考レース]2021年の兵庫チャンピオンシップ(地方競馬チャンネル)


▼[参考レース]2021年の関東オークス(地方競馬チャンネル)


▼[JDD]出走馬調教VTR(地方競馬チャンネル)

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