11日に開催されるチャリティイベント「LEGEND」に向けて前日10日、エキシビションマッチのメインカードとなるWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥と、元WBC世界フライ級王者で現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の比嘉大吾のあいだで、“ガチスパー”宣言が加速した。
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井上は自身のツイッターを更新。「手を抜いた公開スパーリングなんて誰が見たい? お金を払って来てくれるのだからそれなりのものを見せないとね」と、改めて手抜きなしのスパーリングであることを宣言した。
手を抜いた公開スパーリングなんて誰が見たい?お金を払って来てくれるのだからそれなりのものを見せないとね。。みんな集まってくれよな!笑https://t.co/5rmU4MdNiJ
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) February 10, 2021
もともとスパーリングでも手を抜かないことで有名な井上。プロデビュー前にはのちにWBA&IBFの世界ライトフライ級統一王者となる田口良一をダウンさせ、2016年のダビド・カルモナ戦の前には3階級上のフェザー級日本ランカー・渡辺卓也が、井上の左ボディーをブロックしたにもかかわらず右肘を骨折してしまった。
■比嘉「ガチでやらないと、こちらがやられる」
一方、比嘉はYouTubeの記者会見で「思い切り振り回していく。ガチでやらないと、こちらがやられる」と応戦する構えを見せた。今回のルールは3分×3ラウンドのスパーリング形式で、勝敗は付かない。また、今回グローブは8オンスの試合用ではなく、スパーリング用の12オンス以上を使用することになるが、両者の同意があれば第3ラウンドでヘッドギアを外すという。
じつは井上尚弥と比嘉大吾は、過去に何度かスパーリングを行っている。2016年当時、スーパーフライ級王者だった井上が河野公平戦に向けた練習相手として、東洋太平洋フライ級王者だった比嘉を指名。前に出てプレッシャーをかけてくる比嘉に対し、井上はラッシュを打ち込むハードなスパーを見せ、強烈なアッパーが比嘉のアゴを捕らえるシーンもあった。
当時は練習相手としてディフェンスに徹した比嘉だが、15戦連続KOの日本タイ記録を持つパワーパンチャーが今回応戦するとなれば、試合さながらのカードになる可能性はある。
文・SPREAD編集部