順天堂、野球の打撃能力が実際と同じ球種・球速で練習すると大きく向上することを発見 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

順天堂、野球の打撃能力が実際と同じ球種・球速で練習すると大きく向上することを発見

スポーツ 短信
順天堂、野球の打撃能力が実際と同じ球種・球速で練習すると大きく向上することを発見
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順天堂大学スポーツ健康科学部は、野球における打撃練習と視覚的なトレーニングの効果を検証し、打撃能力の向上は実際と同じ球種・球速での練習にて効果が見込まれることを発表した。

研究では、打撃能力と視覚機能の観点から、実際の野球の「打撃練習」とボールを見るという「視覚的なトレーニング」の効果を検証した。被験者は、純粋な実験上での影響を明らかにするために普段野球の練習をしていない46名としている。

実験は、「1.ストレート(直球)100km/hを打撃練習するグループ」「2.打席に立ってそのボールを見るグループ」「3.ストレート115km/hを打撃するグループ」「4.見るグループ」「5.カーブボール100km/hを打撃するグループ」「6.見るグループ」の6グループで実験を行った。

見るグループはボールを見た後にスイングを行い、スイング練習自体の影響は各グループで統一。また、練習・トレーニングの前後には、打撃能力測定、動体視力、深視力、眼と手の協応に関する視覚機能の測定を実施した。

その結果、打撃能力の向上には、その球速や球種に応じた練習が重要で、打撃能力は実際の球速・球種に則した打撃練習・視覚トレーニングによって大きく改善することがわかった。また、速い球速で練習することで、その球速以下での打撃能力の改善も期待できることがわかり、速い球速での練習がより効率的な練習となる可能性が考えられる。

トレーニングを改善が必要な特定の球種・球速に着目して行うことにより、より効率的な練習ができることから、練習時間の短縮などによる選手の負荷軽減に繋がることが期待できる。また、視覚的ななトレーニングは、オフシーズン中に取り組みやすいだけでなく、ケガをした選手への練習メニューとしても活用できる。
《美坂柚木》

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