2019年10月30日、株式会社デサントが神田明神ホールにて、『アリーナ』 トップモデルスイムウエア発表会を開催した。
発表会に出席したのは、同ブランドアドバイザリースタッフの瀬戸大也選手をはじめ、川本武史選手、清水咲子選手、長谷川涼香選手、牧野紘子選手の計5名。
新作ウェアを着用した上での感想や、東京五輪に向けた意気込み、神田明神にちなんで絵馬に書いた目標を語った。
「この間の日本短水路選手権も、新作スイムを着用していたら世界記録が出ていたかも…」
株式会社デサントの『アリーナ』ブランドより新作スイムウェアが登場。選手たちのニーズをもとに開発した“ULTIMATE AQUAFORCEX MF(アルティメット・アクアフォース モーションフリー)”を着用した感想を、瀬戸選手が語る。
瀬戸:「本当に動きやすいな、と思ったのが一番最初の感想です。実際のレースにはまだ使っていないのですが、この間のアメリカの高地合宿にも持っていかせていただいて、レースをシミュレーションして泳いたんですけど、練習ベストというか。かなり早いタイムが出たので、日本短水路選手権も新作スイムウェアを着用して泳いでいればもしかしたら世界記録が出ていたかも……(笑)」
日本短水路選手権と絡めたコメントで会場を笑わせた瀬戸選手。スイムウェアが引き出してくれる自身のパフォーマンスについても語った。
瀬戸:「今回お尻のところだけにしか縫い目がない水着でより動きやすくなったので、水着が自分のがんばりを最大限に引き出してくれるかな」
瀬戸:「東京五輪ですし、メイドインジャパンのものを使って海外の強い選手たちと戦って勝ちたいです。本当に、全てがいい方向に向いているなって思います」
3つのアイテムを駆使して代表選考会へ挑む
『ULTIMATE AQUAFORCEX MF(アルティメット・アクアフォース モーションフリー)』、『AQUAFORCE WAVECAP(アクアフォースウェーブキャップ)』、『AQUAFORCE SWIFT BAR(アクアフォース スイフトバー)』の3つの新作アイテムで、瀬戸選手は4月の代表選考会へ挑む。
瀬戸:「『AQUAFORCE WAVECAP(アクアフォースウェーブキャップ)』もアメリカで使わせていただいたんですが、かぶった感じがすごくしっかりしていると感じました。水着、キャップ、ゴーグルの3つのアイテムで、少しでも抵抗を半減していけたらタイムも早くなるので、実際に使うのが楽しみです」
瀬戸:「東京五輪に向けて、4月の代表選考会が一番難しい関門なんですけど、そこで100分の1秒でも勝たないと代表になれないですし、本番でも100分の1秒でも負けは負けなので、しっかりと武器を使えたらいいなと思います」
瀬戸大也の目標は「金メダルの夢をかなえる!!」
新作スイムウェア発表会の最後に、勝負運のパワースポット・神田明神にちなんで、来季の目標を書いた絵馬のお披露目があった。
他の選手と絵馬を見せ合っておらず、お互いの絵馬を覗き込むなど和やかな雰囲気。ほか4選手は合わせたように「金メダルを取る」と書いていたが、瀬戸選手が書いた言葉は「夢をかなえる!!」だった。
瀬戸:「水泳をはじめたときからの夢が『五輪で金メダルを取る』ということ。リオでは夢をかなえられなかったので、次はしっかりとチャンスをものにしたいです。金メダルと書こうとも思ったんですけど、夢をかなえる=金メダルですし、メダルを意識しすぎてもよくないので、いいパフォーマンスをして、後から夢が叶ったらいいかなって思います」
瀬戸:「まずはとにかく、残りの日数で一生懸命トレーニングに励んで、“最強の武器”を味方につけて。オリンピックで必ず金メダルをとって、夢をかなえられるようにがんばります」
絵馬の披露後、司会から瀬戸選手へ「我々の応援がプレッシャーになることはないのか、負担にならないのか?」と質問があった。
瀬戸:「プレッシャーはないです。応援をしてもらえるのはうれしいことですし、あまり自分は(プレッシャーを)感じてるのが薄い……じゃないですけど、気にしていないので」
瀬戸:「とにかく自分は自分がやるべきことをやっていこうという強い覚悟ができているので、応援していただけるのはすごくうれしいですし、パワーになるので、応援してほしいです」
登場時は緊張した雰囲気だったが、発表会が進むにつれ笑顔を見せてくれた瀬戸選手。和やかな雰囲気の中でも、東京五輪への熱い気持ち、金メダルを取るという強い覚悟を感じられたイベントだった。
≪写真・文 吉川真緒≫