10月20日、『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』準々決勝で日本代表は南アフリカ代表と対戦。前半は健闘を見せたが後半に突き放され、3-26で敗れた。
日本を1ヶ月間盛り上げた代表チームの敗退に代表ロスの声も聞かれる。
日本代表の徳永祥尭選手もインスタグラムを更新し「みなさんも日本代表ロスだと思いますが、僕もです」と4枚の写真をアップした。
写真はそれぞれ福岡堅樹選手、リーチ・マイケル選手、稲垣啓太選手、堀江翔太選手とのツーショット。
徳永選手は「心が折れそうになった時、特にお世話になった漢達」と写真にコメントを添えた。
出場機会なしもチームに欠かせない役割を担う
リオデジャネイロ五輪の7人制ラグビー(セブンズ)では4位入賞に貢献した徳永選手。だが今大会はリーチ選手や、ピーター・ラブスカフニ選手、ツイ・ヘンドリックス選手らの影に隠れ、出場機会を得られずに終わった。
チーム内で次の試合の登録メンバー23名が発表されるたび、そこに自分の名前がないのを見て「とても落ち込んで、なかなか気分が上がらない」こともあったと徳永選手は話す。それでもサポート役としてチームに貢献しようと気持ちを切り替えてきた。
練習では試合に出場する選手たちの相手役を務める。そのために対戦相手のスクラムやセットプレーを緻密に調べ上げ、その成果を先発メンバーに身をもって伝えた。
試合中のウォーターボーイ(給水係)も務めた。現代ラグビーでウォーターボーイは伝令の役割も果たす。装着した通信機でスタンドにいるヘッドコーチ(HC)と連絡を取り、限られた時間で首脳陣からの指示を伝えるのだ。
そのためウォーターボーイには、大舞台でも興奮しない冷静さ、コーチからの指示を短時間で伝える要略力が求められる。
リーチ選手も徳永選手の働きには「彼がウォーターボーイで良かった」と感謝した。
南アフリカ戦後には「悔しい気持ちが強いけど、、、」と、インスタグラムに投稿。「毎週チームが勝ってくれて嬉しかった たくさんの応援や、メッセージのお陰で乗り切れたワールドカップでした」と、史上初のベスト8進出を果たしたチームの躍進を喜んだ。