ラグビーW杯、準々決勝の日本対南アフリカ戦が行われる10月20日は、かつて日本代表や神戸製鋼などで活躍した『ミスター・ラグビー』こと平尾誠二さんの命日。
神戸製鋼の後輩に当たる山中亮平選手は18日、南アフリカ戦前の会見に出席し「平尾さんの命日ということで大事な試合だと思います」と特別な思いを語った。
日本代表 山中亮平@yamanaka10
南アフリカ代表戦が、自身の所属する神戸製鋼でGMを務め、”ラグビー人生の恩人”ともいえる平尾誠二さんの命日と重なることについて、その思いを語りました。#RWC2019 #JPNvRSA #RWC東京 pic.twitter.com/fB6EOIjaoX— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) October 18, 2019
競技人生の危機を平尾誠二に救われる
早稲田大学で副将を務め、大学生ながら日本代表にも選ばれていた山中選手は、早大を卒業した2011年に神戸製鋼に入団。同年のラグビーワールドカップ(W杯)では代表候補だった。
だが強化合宿中に行われた薬物検査で陽性反応が出る。原因は髭を生やすために使っていた育毛剤に含まれる成分だった。この件で2年間の資格停止処分を課せられた山中選手はチームを一時退団。会社からの解雇も覚悟したという。
そんな山中選手を救ったのが平尾さんだった。山中選手が会社に残れるよう尽力し、処分明けのチーム復帰もバックアップした。平尾さんがいなければ山中選手のラグビー人生は違うものになっていたかもしれない。
日本代表初のベスト8は未経験だからこそ「失うものはない」
日本代表史上初のベスト8入りを目標に戦ってきた今回の代表チーム。その目標を達成した今、ここから先は未知の領域だと山中選手は準々決勝への意気込みを語った。
「ベスト8というのは全員経験がない。失うものはないのでしっかりとチャレンジして、今まで自分たちのやって来たラグビーをやりきるかというところだと思う。いい試合をしたいなと思います」