熱戦が続く『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』。
日本代表はプール初戦のロシア戦に30-10で勝利すると、第2戦では当時世界ランキング2位(2019年10月13日時点では4位)の強豪アイルランド戦にも19-12で勝利。先日(10月5日)行われた第3戦サモア戦では38-19で勝利し、見事3連勝。
史上初のベスト8進出に向け、鍵を握るスコットランド戦。中でも高き壁となるのがグレイグ・レイドロー選手だ。前回大会で唯一日本代表を破ったスコットランド代表の主将であり、スクラムハーフ(SH)のポジションで活躍する。
そんなレイドロー選手のプレースタイルや実績はいかなるモノなのか。その経歴や素顔に迫っていく。
2015年のW杯日本戦で大活躍 「日本キラー」の異名
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レイドロー選手は過去に出場した4度の日本戦全てで勝利に貢献しており、『日本キラー』の異名で知られている。
中でも2015年のW杯での対戦では主将を務め、4コンバージョン(G)、4ペナルティゴール(PG)の20得点を決めて日本を圧倒した。
身長176cm、体重80kgと小柄ながら、 そのプレーは献身的かつスマート。高い得点力だけでなく、冷静な戦術眼と強気なゲームコントロール力も併せ持っている。的確なパスを回しはもちろん、時には相手の裏のスペースにボールを落とすキックも繰り出せる。
叔父も元スコットランド代表 2018年には怪我を乗り越え復活
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レイドロー選手の叔父であるロイ・レイドローさんも、1980年代にスコットランド代表として活躍した元ラグビー選手だ。その影響もあり、レイドロー選手自身も幼い頃からラグビーを始めている。当時憧れていた選手は、元オーストラリア代表のジョージ・グレーガンさん。
スコットランド代表には育成年代から選ばれ続けており、自身のレベルアップを求めて海外にも進出し、イングランドやフランスの海外クラブでも活躍した。
そして2015年からはスコットランド代表の主将に。同年のW杯ではチームのベスト8進出に大きく貢献した。
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2017年には、所属クラブで右足首や腓骨を骨折して長期離脱。2018年に復帰してからは再び主将に就任している。
コート外では2児のパパ
コート外でのレイドロー選手は2人の息子を持つ父親。自身のインスタグラムには家族での写真も投稿されている。
ゴルフを楽しみ、綺麗なスイングも披露
ゴルフも楽しんでおり、自身のインスタグラムではプレーしている様子も投稿されている。
時には動画でスイングも披露。ファンからは「ベリーグッドショット」「グレートアイアン」とコメントが寄せられている。
日本代表は過去スコットランド代表に対して、1勝9敗と大きく負け越しており、レイドロー選手が出場した4試合では前述の通り1度も勝てていない。
5度目の対戦となる『ラグビーW杯2019 1次リーグ プールA 日本代表対スコットランド代表』は10月13日に行われる予定だ。日本代表が雪辱を晴らすか。はたまたレイドロー選手が再び大活躍を見せるか。