千葉ジェッツふなばし・田口成浩が叶えた始球式の夢 その裏側を本人が独占告白 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

千葉ジェッツふなばし・田口成浩が叶えた始球式の夢 その裏側を本人が独占告白

新着 ビジネス
千葉ジェッツふなばし・田口成浩が叶えた始球式の夢 その裏側を本人が独占告白
  • 千葉ジェッツふなばし・田口成浩が叶えた始球式の夢 その裏側を本人が独占告白

”籠球界きっての野球好き”こと千葉ジェッツふなばしの田口成浩選手が、この夏、念願の夢を叶えた。それは「マリンスタジアムで始球式をすること」だ。


>関連記事:夢は日本一とマリンで始球式 千葉ジェッツふなばし・田口成浩は野球が好きすぎるプロバスケ選手


始球式までのエピソードや憧れのマウンドに立った感想など、今回も徹底的に野球トークに終始したインタビューの様子をお伝えしたい。


※取材日は2019年9月下旬


“本業”バスケの練習の合間にキャッチボール


――始球式を迎えるにあたって、どのような準備をされましたか?


田口成浩選手:(以下、敬称略)「始球式の準備は、一週間くらい前から始めました。バスケットの方もあったので、なかなか早くから準備に移れなくて……練習のときに体育館でキャッチボールをやったりして、肩を作りました」




田口:「始球式の前日にキャッチボールが出来る場所を探していたんです。たまたま通りすがった野球場で、小学生くらいの子どもたちと数名の大人が野球をやっているのを見かけて、お願いして使っていない外野の芝の一角を間借りして練習しました



撮影:戸嶋ルミ



田口:「そこでキャッチボールをしていたら『よかったらマウンド使って投げませんか?』と言ってくださって、マウンドでも投げることができました。実際マウンドに立ってみると(キャッチャーまでの距離が)思っていたよりも遠く感じて……そこでちょっと投げすぎてしまって、肩が重くなっちゃったんですよね。完全にオーバーワークです。やっちまったな! と思いました(笑)


念願の始球式当日! マウンドから見えた、忘れられない光景


そして迎えた2019年8月12日、快晴のZOZOマリンスタジアム。そこには、同郷・秋田出身で親交の深い成田翔投手のユニフォームを纏った田口選手がいた。




田口:「当日はアドレナリンが出まくって、体が軽かったんです。球場でアナウンスが流れて、ビジョンに自分の名前が表示されたとき『名前デカっ!』て思いました。ヤバいですよね、もう、すごく嬉しくて。あとはとにかく緊張しました……足が震えまくって、笑顔を作ろうとしても表情がひきつっているのが自分でもよくわかりました」


――マリンスタジアムで谷保恵美さんに名前をコールされて、どのように感じました?


田口:「もう……(言葉にならない様子)本当に自分がここに立つんだな、って感じでした」


――マウンドから見えたスタジアムの景色は、どのように映りましたか?


田口:「(やや食い気味に)いや~最高でしたよ! 外野席や内野席の、客席のいろんなところから『おいさー!』っていう声が聞こえてきて、それが緊張をほぐしてくれました。声援がとても暖かかったです」


ちなみに肝心の投球に関しては、緊張のあまりインハイ高めに逸れ、ど真ん中ストライクとはいかなかった。本人曰く「暴投」とのこと。




田口:「前の日に練習に付き合ってくれた人が、野球経験者でキャッチャーをやっていたんです。その人に『マウンドは高さがあるから、平地の感覚で投げるとリリースポイントがずれて球が高めに浮く。その分しっかり腕を振って投げるように』とアドバイスされていたのに(悪い例どおりの投球をしてしまったので)悔しかったですね。もしまた始球式の機会をいただけるようであれば、もっと早くから準備してリベンジさせていただきたいです!


元球児としての血が騒ぐのか、早くもリベンジに燃えている田口選手。2020年シーズンも始球式の機会があればその投球にぜひ注目してほしい。


プロフィール



撮影:戸嶋ルミ



田口成浩(たぐち・しげひろ):ツイッター インスタグラム



  • 千葉ジェッツふなばし所属の“野球が好きすぎる”プロバスケットボール選手。2019-20シーズンから副キャプテンに就任。秋田県出身で、中学までは野球部だった。

  • 2019年プロ野球、日本一については「今一番勢いがあるチーム」として読売ジャイアンツを予想。

  • 2019年の現地観戦ベストゲームは、2019年7月24日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉県大会準決勝の木更津総合-習志野高。一人で観に行ったが人気カードのため空席がなく、たまたま居合わせたジェッツブースターの方に席を譲ってもらいスタンドから観戦。応援の力について考えさせられたという。


≪写真・文:戸嶋ルミ≫


《SPREAD》
page top