「ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)」で日本代表がサモア代表に38-19で勝利した直後、グラウンド上で中島イシレリ選手と長谷川慎スクラムコーチが勝利を喜んだ。
その姿に「何気にしんさんの喜びようがすごい。なかじーにあんな抱きつき方するんだね」「イシレリと長谷川慎スクラムコーチが気になってもーた」などの声が寄せられている。
【MATCH 26】
日本vs.サモア
サモア代表トゥシ・ピシと日本代表田村がお互いの健闘を称え、ユニフォームチェンジしていました
ノーサイド
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— J SPORTSラグビー公式 (@jsports_rugby) October 5, 2019
日本流スクラムで押し勝てるようになった
かつてフィジカルに劣る日本はスクラムが弱点と言われた。相手に押されず堪えられれば及第点。自分たちが押すという発想には乏しかった。それが今大会ではアイルランド、サモアといったフィジカルの強いチームを押せている。
そこには長谷川コーチが突き詰めてきた「相手の力を削ぐ」「組んだ8人の力を漏らさない」スクラムの工夫があった。
長谷川コーチは自身の哲学を実践するために、組んだときの足や肩の位置を1センチ単位で調整し、全員の力の向きとタイミングを揃える改善を施してきた。
相手よりも早く自分有利な形で組み、力を出させないというのは柔道の組み手争いにも通じるかもしれない。
中島イシレリのコンバートを支えた師弟の絆
スクラムは堪えるものではなく攻めるもの。今までにない日本ラグビーを実践するため今大会前に大胆なコンバートを実施したのが中島選手だ。元々はナンバーエイト(8番)の選手だったが、今年1月に左プロップ(1番)への専念を打診される。
スクラムの最後尾から最前列への大胆な配置転換。相手選手と直接組む最前列の選手には経験値が求められるとされるが、中島選手は長谷川コーチによる熱心な指導と自身のパワーで急成長を遂げた。
ワールドカップイヤーに難しいコンバートを実現させた中島選手。中島選手の挑戦を支えた長谷川コーチ。情熱的なハグは師弟の絆を感じさせた。