『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』は高い注目を集めている。そんなコラムがニュージーランド代表(オールブラックス)公式サイトに掲載された。
執筆したのは元オールブラックスのジンザン・ブルックさん。1995年のW杯で約50メートルのドロップゴールを成功させた伝説的な選手だ。
Happy birthday to @AllBlacks legend @ZinzanBrooke8! How could we possibly celebrate with any other clip?#RWC1995 pic.twitter.com/JW1zSuksQb
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) February 14, 2019
日本対アイルランドは間違いなくセンセーショナル
「大会開始1週間で早くも3つの番狂わせが起きた。日本対アイルランドは間違いなくセンセーショナルだった」
海外メディアも『Shizuoka Shock(静岡の衝撃)』と伝えた日本の勝利を称え、ラグビー界にとってもランキング下位のチームが上位陣を脅かすのは良いことだとブルックさんは語る。
「日本は前回のW杯でも南アフリカを破り大きな衝撃を与えたが、アイルランドは大会前の世界ランキングで1位だった。これも大きな戦利品だ。ジェイミー・ジョセフ(日本代表ヘッドコーチ)とラグビーに起きたことを喜んでいる。2、3の国が支配的になることは好ましくない。私たちはティア2(中堅国)にも自信を持ってもらいたい」
“Wow-wee, this Rugby World Cup has definitely hit the high notes”@ZinzanBrooke8 gives his thoughts on the tournament so far and takes a close look at tonight’s clash between the All Blacks and Canada.
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— All Blacks (@AllBlacks) October 2, 2019
1995年のW杯南アフリカ大会で、日本代表はオールブラックスに17-145の歴史的大差で敗北した。この敗戦は『ブルームフォンテーンの悪夢』と呼ばれ世界中を駆け巡ったが、それから24年が経ち、日本は勝利で世界を驚かせる国になった。
今大会の注目は日本とも縁があるリーコ・イオアネ
ブルックさんは、今大会におけるオールブラックスの注目選手についても語った。
「私はリーコ・イオアネが今大会で大きな役割を果たすと確信している。彼は背番号11のジャージで過去7週間に1度しかプレーしていないが、自分のプレーを我々に見せる絶好の機会を待っているはずだ」
イオアネ選手はサモア代表だったエディー・イオアネさんを父に持ち、2016年11月にオールブラックス史上8番目の若さ(19歳239日)でデビューした。
リーコ(Rieko)という名前は、エディーさんが日本のリコーでプレーした際に親切を受けた感謝から、子供たちには日本にちなんだ名前をつけると決めて命名したもの。兄のアキラ・イオアネ選手もオールブラックスへの招集経験がある。
イオアネ選手の武器は爆発的な加速でタックラーを置き去りにするスピード。持ち味を生かして今大会の主役に躍り出られるか。