錦織圭、東京2020へ向けた復興プロジェクトイベントに登壇「強い自分になって、未来を変える」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

錦織圭、東京2020へ向けた復興プロジェクトイベントに登壇「強い自分になって、未来を変える」

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錦織圭、東京2020へ向けた復興プロジェクトイベントに登壇「強い自分になって、未来を変える」
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7月17日、東京都内で「東京2020 復興のモニュメントプロジェクトの発表が行われた。


ゲストにはプロテニスプレイヤーでLIXIL公式アンバサダーの錦織圭選手、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさん、富澤たけしさんが登場。


株式会社LIXILは、東日本大震災の被災地で供与を終えた仮設住宅の窓など、アルミ建材を再利用し、「東京2020 復興のモニュメント」を制作することを発表した。


チャリティマッチやイベントへの出演を通じて東北への支援活動を行っている錦織選手は、「仮設住宅がこれからどうなるのかは気になっていた」とし、「アスリートを応援してくれるモニュメントとして変わっていくことはいいアイディアだと思います」と語った。


サンドウィッチマンの二人は地元が仙台であり、被災時には宮城県気仙沼市にいた。


復興への思いを伊達さんは、「ものすごい光景を目の当たりにして、どう伝えればいいんだろうと今も考えてやっているところです。地域によって復興の差もすごくあるので、まだまだ時間はかかると思います」と吐露。


続けて富澤さんは、「誰かが頑張っているのを見て、私も頑張ろうって思える人もいるので、オリンピック、パラリンピックで選手たちに頑張って欲しいなと思います」とコメントした。


仮設住宅から作られるエール


この日、プロジェクトで実際に使用される再生アルミの実物が紹介され、仮設住宅から回収した窓、窓の塊、再生アルミの塊の実物が準備されていた。


LIXILの東京2020 オリンピック・パラリンピック推進本部長である佐竹葉子さんから説明を聞き、伊達さんは「仮説住宅は辛い思い出だけじゃなく、そこでできたコミュニティやネットワークで全然知らなかった方とも仲良くなれたりと色々な思い出が詰まっているので、それがモニュメントになるのは意味があること」と被災した辛さの中にある少しの幸せについて述べた。


錦織選手は「こうして思い出が形になって、みんなに見てもらえる、力になるというのは素晴らしいことだと思います」とコメントした。


プレートにエールを記入


このプロジェクトは、2019年8月に東日本大震災の被災地3県(福島県・宮城県・岩手県)にてワークショップを開催。東京藝術大学の学生によるアイディアをもとにデザインは決められ、メッセージは被災地の中高生によって制作される。


このワークショップに使用されるプレートの試作品として制作されたものに、サンドウィッチマンの二人は被災地を代表としてアスリートへの応援メッセージを披露した。


伊達さんは自身のサインにも必ず書くという『東北魂』を、富澤さんは「エールを書いてくださいと言われたのでエールと書きました。もっとちゃんと書けばよかったな」と『エール』と書かれたプレートを披露し、会場は笑いに包まれた。


錦織選手はその場で記入。横から覗いていた伊達さんに、「錦織選手、字は……、そんなに……、世界レベルじゃないんですね」と言われ、笑いながらも完成させた。


錦織選手が書いたエールは、『未来を変える!!』。いい形でもっと成長して、どんどん強い自分になって、いい結果が残せるようにと思って書きました」とその理由を発表した。


三人が書いたプレートは、8月のワークショップでも披露される。


最後に錦織選手は「東京2020で、メダルを取れるように頑張りたいと思います」と来年への意気込みを見せ、「いろんな形で被災地との関わりをこれからも増やしていければと思います」と、被災地への支援をしていく思いを発表した。


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