
米国独立記念日の4日(日本時間5日)、ニューヨークを本拠地とするメッツとヤンキースの“サブウェイシリーズ”が行われ、メッツが6-5で勝利した。1回表にアーロン・ジャッジ外野手が32号を放てば、その裏にはフアン・ソト外野手が21号を左翼席へ運んだ。メジャーを代表するスーパースターの競演に、詰め掛けたファンは酔いしれた。
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■アロンソ、ベリンジャーも活躍
ソトの21号同点2ラン今季2度目となるサブウェイシリーズは、シティ・フィールドが舞台。前回5月の対戦はヤンキーススタジアムで行われ、ヤンキースが2勝1敗で勝ち越した。
この日、まず先手を取ったのはヤンキース。初回、1番ジェイソン・ドミンゲス外野手が先頭打者アーチをマークすると、続く2番ジャッジも左翼席へ運び、2点を先取した。
リードを許したメッツはその裏、すぐさま反撃。1死二塁から昨季ヤンキースで活躍したソトが21号同点2ランを放ち、追い付いた。スーパースターの“競弾”がいきなり飛び出し、スタジアムは熱狂に包まれた。
その後は点の取り合い。メッツが3回にピート・アロンソ内野手の適時打で勝ち越すと、ヤンキースは4回、コディ・ベリンジャー外野手の13号ソロで同点に追い付く。そして、続く5回には再びドミンゲスが2ランを放ち、勝ち越しに成功した。
3-5とされたメッツは6回、ブレット・ベイティ内野手の9号ソロで1点差に迫ると、7回にはジェフ・マクニール内野手が9号逆転2ランを放ち、勝負を決めた。
■「試合の流れは1回に決まった」
シーソーゲームを制したカルロス・メンドーサ監督は、勝負のポイントは1回の攻防にあったと指摘。「(2失点した後)すぐに1番のブランドン・ニモ外野手が安打で勢いを付けてくれて、続くフアン(ソト)が本塁打で期待に応えてくれた。まさに流れを取り戻すような場面で、あれが試合の流れを決める瞬間だった。『よし、相手が仕掛けてきたなら、こちらもやり返すぞ』という感じだった」と振り返った。
この日、1本塁打を含めて4打数3安打2打点をマークしたソトは「チームのために結果を出すのは、いつだって最高の気分だよ」と上機嫌。「今は本当にいい感覚なんだ。ボールがよく見えているし、チャンスがあればしっかりとバットを振り、相手にダメージを与えるつもりで毎回打席に入っている」と明かした。
今季ヤンキースからメッツに加入したソト。大谷翔平投手(ドジャース)を超える史上最高契約を結んだものの、シーズン序盤は苦戦。ファンの激しい批判にさらされたが、ここに来て復調。6月の月間MVPを獲得すると、7月も好調を維持。今月は4試合で打率.429(14打数6安打)と好調を維持している。
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