5月10日、日本サッカー協会は6月7日からフランスで行われるワールドカップ(W杯)に臨む、サッカー女子日本代表なでしこジャパンの選手23名を発表した。
代表メンバー発表は、これまでの活動に評価が下される瞬間。選手にとっては非常に緊張する瞬間だろうが、中には普段どおりマイペースに過ごした選手もいるようだ。
日テレ・ベレーザの長谷川唯選手は、“いままさに代表メンバーが発表されようとしている14時過ぎ”にツイッターを更新。
代表での共闘経験がある北川ひかる選手(アルビレックス新潟レディース)の誕生日を祝福して、「北川ひかるおめでとう。まぁまぁ好き。めいびー」と4枚の画像をアップした。
長谷川選手と北川選手は同じ1997年生まれ。学年では1月生まれの長谷川選手が1つ上になるが、同い年の代表選手として共に活躍してきた。
ケガで長期離脱していた北川選手だが、2日のなでしこリーグ第6節で復帰。ファンからは再び代表で長谷川選手と北川選手が一緒に戦う姿を見たいとの声も寄せられている。
FIFAも公式サイトで特集
今回のW杯はもちろん、2020年の東京五輪での活躍も期待される長谷川選手。FIFA(国際サッカー連盟)公式サイトも長谷川選手を大きく取り上げている。
6日には「日本の最も輝かしい新星のひとり」という紹介つきでFIFA公式サイトにインタビューが掲載された。
なでしこジャパンのW杯優勝に「いつか自分も同じことを」と決心
――自分の故郷でオリンピックという世界的イベントが開催される気分は?
長谷川選手(以下、敬称略):これまで私を導いてくれた人たちの前でプレーできる貴重なタイミングです。何か恩返しをしたいと思っています。
――2011年の女子W杯で優勝したことは、日本の女子サッカーに大きな影響を与えましたが、個人的にはどのような影響を受けましたか?
長谷川:ものすごかったです。震災後の日本に信じられないほど大きな影響を与えました。だけど私は驚いてばかりでなく、いつか同じことをしようと決心しました。
日テレ・ベレーザが日本の女子サッカーに与えた影響は大きい
――日本は代表戦で世界トップクラスの地位を確立しました。主要な国際大会では常に優勝候補ですね。その成功の秘密は何ですか?
長谷川:そうですね、正直なところ、何が良かったのかを分析するのは難しいです。私に言えるのは、東京ヴェルディのファミリーチームである日テレ・ベレーザが、非常に大きなインパクトを私のキャリアに与えてくれたということです。
長谷川:彼ら(日本と日テレ・ベレーザ)は若い選手の育成方法を確立しています。特に日テレ・ベレーザは、長年の成功で日本女子サッカーの歴史に大きな影響を与えてきました。
澤穂希は人としてもサッカー選手としても手本になる存在
――憧れた選手は誰ですか? あなたはMFなので、澤穂希さんがリストの上位にくることは間違いないと思いますが。
長谷川:そうですね、澤さんです。彼女は人としてもサッカー選手としても理想のロールモデルだと思います。私とプレースタイルは違いますが、それでも澤さんからは多くのことを学びました。
2011年の女子W杯の優勝を目の当たりにし、「自分も同じことをする」と決心してから8年。長谷川選手はU-17女子日本代表の一員として、2014年のFIFA U-17女子ワールドカップを制し、世代別では世界一の栄冠を手にしている。
果たして、2019年のフランスW杯でも憧れの澤選手と同じ舞台でも黄金に輝くトロフィーを掲げられるか。
≪参考記事≫
Sawa-inspired Hasegawa keen to repay faith on global stage