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東莉央が東京五輪を意識した瞬間「最初は他人事だった」

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東莉央が東京五輪を意識した瞬間「最初は他人事だった」
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日本フェンシング協会会長・太田雄貴氏を筆頭に改革を続け、近年より注目を集めているフェンシング。

母親の影響で小学5年生からフェンシングを始め、女子フルーレ国内ランキング7位(※1)に位置付けている東莉央(あずま りお)選手(日本体育大学3年生)に話を聞いた。

(※1) 2019年3月19日時点

フェンシングの面白さは「身体と心が合わさった時」

今年の夏に「学生のためのオリンピック」と称されているユニバーシアードが開催され、国内の大学では4月に選考会(※2)が控えている。

取材の席についた彼女に早速調子を尋ねると「その前に海外で試合があるので、まずはそこに向けてですね」と、きっぱりとした答えが返ってきた。

(※2) 取材日は3月24日。東選手は4月に行われた選考会で準優勝した

フェンシングには現在3種の種目があり、東選手はフルーレという、胴体部分への突きのみが有効で、攻撃権がある種目で戦っている。

鋭い剣先にスピーディーな試合展開……。初めてフェンシングを映像で見た時の衝撃を伝えると、「(同じ競技者でも)女子が男子の試合を見ても追いつけない時があります。男子のトップ選手になると圧倒的に早いので、『今どこ突いたんだろう』って。でもフェンシングは運動神経が悪い人でもできるので、目の良さとかではなく感覚なんだと思います」と、意外な答えが返ってきた。

東選手にフェンシングの面白さを尋ねると、しばらく考え込んでからこう答えた。

「駆け引きができた時や勝った時が一番面白いです。身体と心が合わさった状態だと試合でも上位にいけます」

「弱気になってしまうと点数がとれない、体と心がバラバラでも勝てない。足が動いていても手が動いていないとバランスが悪く、身体全体の動きも変わってしまいます。頭でわかっていても身体が動いてくれないと勝てないんです

一瞬の隙を狙い合う試合展開の中で、何を考えながら試合をしているのだろうか。

「色んなことを考えすぎて大変です。『どこを突こう』『相手が次は何をしてくるか』『こう攻めたらこうされるかもしれない』とか。でも、迷いすぎると強いアタックができないので、フェンシングでは考えすぎはよくないんです」

自身の今後の課題は「メンタル」だと分析する。体格の良い海外選手を目の前にすると、「負ける」と思ってしまうことがあるという。スポーツでは一瞬でも負の考えがよぎると、一気に流れが崩れてしまう。

試合中に深く考えすぎてしまうという東選手は、自身のことを「心配性」だという。

「日常生活でも心配性だと思います。遠征の時は足りなかったらどうしようと思ってしまい、荷物が多くなってしまうので大変です」

現在は生まれ育った和歌山県を離れ、一歳下の妹・東晟良(あずま せら)選手と2人で暮らしている。性格が正反対の妹のことをいつも気にしてしまうと話す彼女は、筋金入りの心配性なのだろう。

「試合中に気をつけていることは、目標を積み重ねていくことです。『15点のうち8点は絶対に取る』ということを目標にしながら点数を積み重ね、8点取れたら『次は10点』など、さらに目標を立てます。そうして点数を積み重ねていくうちに、気づいたら格上の選手に勝っている時もあります」

生まれ持っての性格を変えることは難しい。

しかし東選手は、自分の中での戦い方を決めて、弱い部分を補おうとしている。

東京五輪は他人事だった

東京五輪の開催が決まった2013年。当時15歳だった東選手は、太田雄貴氏ら招致委員会のメンバーたちが抱き合って喜びを分かち合う様子をテレビで見て、「そんなに凄いことなんだ」と感じていた。

東京でオリンピックが開催されるのはすごいことだとわかっていたけれど、どこか他人事のように思えたという。

しかし、ひたむきに競技を続け成長していく中で、メディアから「東京五輪を目指す若手アスリート」として取り上げられるようになり、周りからは「いい歳だね」と言われるようになった。周りからの意識が変わり、自分も東京五輪に関係しているアスリートであることを自覚した。

東京五輪までは、あと1年。意気込みをもらおうと、今後の目標を尋ねた。

「東京五輪はもちろん目指しています。でもまずは、目の前の試合に勝つことが目標です」

編集後記

東選手には東京五輪はもちろん、ユニバーシアード、今後のキャリアについてなど様々なお話を伺った。

しかし、その答えはいずれも「まずは目の前の試合に勝ちたい」だった。

常に目の前の試合を見据え、ひとつひとつ着実に勝ち進んでいこうとするひたむきさ。東選手のそんな一面が十分に見られた時間になった。

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