マンチェスター・シティ、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンといったクラブが首位を独走しているため、優勝争いは例年ほど白熱していない。
そこで、今回は得点王争いに注目。現時点での欧州5大リーグの得点ランクベスト3を発表・考察していきたいと思う。(12月27日現在)
【プレミアリーグ/イングランド】
1位:ハリー・ケイン(トッテナム):18得点
2位:モハメド・サラー(リヴァプール):15得点
3位:セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ):12得点
3位:ラヒム・スターリング(マンチェスター・シティ):12得点
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ハリー・ケイン(トッテナム)
(c) Getty Images
プレミアリーグ2年連続得点王のケインが1位にランクイン。2017年の総得点数56でナンバーワンに輝いた通り、今シーズンもゴールを量産中だ。2位には今シーズンからリヴァプールに加入したサラー。爆発的なスピードと決定力で加入1年目ながらチームに欠かせない存在となっている。
3位にはマンチェスター・シティからアグエロ、スターリングの2名。18勝1分の無敗で首位を快走中で、他にもジェズス、デ・ブライネ、レロイ・サネなどが上位にランクインしており、誰でも得点できるというのが今のシティの強さなのかもしれない。
【セリエA/イタリア】
1位:マウロ・イカルディ(インテル):17得点
2位:チロ・インモービレ(ラツィオ):16得点
3位:パウロ・ディバラ(ユヴェントス):12得点
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マウロ・イカルディ(インテル)
(c) Getty Images
イカルディはセリエA2014/15シーズンの得点王、インモービレは2013/14シーズンの得点王と実力者が争っている構図。2選手とも、1試合あたり約1得点と非常にハイレベル。シーズン終盤までこのペースを維持できるか注目だ。
3位のディバラも2015/16シーズンで得点ランク2位につける実力者。誰が得点王となってもおかしくない様相だ。
一方でクラブに目をうつすと、7連覇を目指すユヴェントスは首位ナポリに勝ち点1差の2位につけている。ディバラの奮起には大いに期待がかかる。
【リーガ・エスパニョーラ/スペイン】
1位:リオネル・メッシ(バルセロナ):15得点
2位:イアゴ・アスパス(セルタ):11得点
3位:ルイス・スアレス(バルセロナ):10得点
3位:シモーネ・ザザ(バレンシア):10得点
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リオネル・メッシ(バルセロナ)
(c) Getty Images
1位につけるのは昨シーズンの得点王で、先日のエル・クラシコでも存在感を見せつけたメッシ。クラブの好調さ同様、メッシ自身もハイペースでゴールを決めている。2位には毎年上位にランクインするアスパス。近年はその安定感からスペイン代表にも招集されており、得点力の高さは折り紙つきだ。
その後ろにはスアレス、ザザが続く。スアレスはメッシと抜群の相性でゴールもアシストもできる選手。調子が上向けば、一気に首位に立つこともありそうだ。ザザは苦しいシーズンを過ごすこともあったが、今シーズンブレイクの兆しを見せており、3位に位置するチームの上位進出に貢献していきたいところだ。
【ブンデスリーガ/ドイツ】
1位:ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン):15得点
2位:ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント):13得点
3位:フィンボガソン(アウグスブルク):11得点
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ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
(c) Getty Images
1位はバイエルンのエース・レヴァンドフスキ。W杯で日本とも対戦するポーランド代表のエースは、抜群の勝負強さで今シーズンもゴールを量産中。2位はお馴染みのオーバメヤン。昨シーズンは最終節に逆転で得点王に輝き、レヴァンドフスキがバイエルンに移籍してからは毎年のように2人で得点王争いを繰り広げている。
フィンボガソンは2013/14シーズンにオランダリーグ得点王にも輝くも、移籍してからは数々のクラブを渡り歩き、昨シーズン途中からアウグスブルクに加入。アイスランド代表としてもW杯初出場に貢献し、今まさにピークを迎えている。レヴァンドフスキ、オーバメヤンの牙城となりつつある得点王争いに絡んでいきたい。
【リーグ・アン/フランス】
1位:エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン):19得点
2位:ラダメル・ファルカオ(モナコ):15得点
3位:ナビル・フェキル(リヨン):13得点
3位:マリアーノ(リヨン):13得点
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エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
(c) Getty Images
イブラヒモビッチの退団以来、すっかりエースストライカーとしての地位を確立したカバーニが首位に立つ。18試合で19得点と、驚異的なペースでゴールを量産中だ。昨シーズン復活し、かつての輝きを取り戻したファルカオも2位につけており、W杯でも怖い存在になりそうだ。
また、昨シーズン28得点で得点ランク2位につけたラカゼットがアーセナルへ移籍し、得点力の低下が懸念材料であったリヨン。しかし、レアル・マドリードから獲得したマリアーノがフィットし、フェキルも好調を維持。順位も3位につけている。
5位にはネイマールがランクイン。さらには期待の逸材ムバッペも得点力には定評があり、ハイレベルな得点王争いが期待できそうだ。