ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏を自宅に招き対談した。スポーツ用品メーカー『ナイキ』の企画によるもので、ふたりは2000年代にマンチェスター・ユナイテッドで同僚だった。
ふたりの対談はファーディナンド氏がロナウドに質問するインタビュー形式で進んだ。
リオ・ファーディナンド(以下、ファーディナンド):マンチェスターにいたころは自分が完璧ではないと分かっていたようだが、ほかの選手が練習を終えて引き上げたあと何をしていたんだい?」
クリスティアーノ・ロナウド(以下、ロナウド):より優れた選手になるためにとにかく学んでいた。才能と必死の努力を組み合わせれば素晴らしい選手になることができる。それが僕の基本的な考えであり、そういう立場に僕はいると思う。
ファーディナンド:7月6日。サンティアゴ・ベルナベウ。大勢のファンが君を見に来た。2009年に契約したときのことだ。どういう気分だった?
ロナウド:マドリードに到着したときから、そういう雰囲気を感じ始めた。その日は試合があるのかと思ったら大勢の人が僕を見に来てくれた。とにかく驚きだった。信じられない1日だったよ。すごく誇らしく感じられた。スペインの人々がどれほどサッカーを愛しているのかが分かった。僕にとって素晴らしい1日だった。
マドリーに行って自分のレベルを見せたいと思っていた。普通の選手じゃないということを見せられたと思う。加入1年目に素晴らしいシーズンを過ごし、2年目以降もさらに良くなった。素晴らしい経験をしてきたがユナイテッドのことも忘れはしない。
ファーディナンド:10年後の自分はどうなっていると思う? もっとバロンドールを獲得したい?
ロナウド:10年後は厳しいだろうね。ボクシングをやっているかもしれない。君みたいにね。
ファーディナンド:スーパー・ミドル級になるんじゃない?
ロナウド:いやいやいや。やりたくはないけどね。
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終始リラックスしたムードで和やかに話した両者。最後はプロボクサー転向を発表したファーディナンド氏の近況も絡めながら、ふたりで笑い合った。
《岩藤健》