ロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選が混迷を極めている。序盤に出遅れ批判を浴びたブラジル代表が監督交代から連勝、破竹の勢いで世界最速の出場権獲得を果たした一方で、アルゼンチン代表は5位に沈む。
南米予選で本大会出場権を獲得できるのは上位4チーム。5位のチームは大陸間プレーオフでオセアニア代表と争うことになる。だが、アルゼンチンの場合は6位のチリ代表とも勝ち点で1ポイントしか差がなく、それすら危うい状況だ。
2位のウルグアイから6位のチリまででも4ポイント差に収まっており、最後の2試合次第ではどうなるか分からない。
10月5日にアルゼンチンと対戦する4位のペルー代表。試合前会見に出席したリカルド・ガレカ監督は、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシをマンマークしないと明言した。
この決定は「技術チーム全員で分析した結果」と語るガレカ監督。本大会出場に向け厳しい争いにある現状については、「我々はこういう状況に慣れている。努力や献身性の結果としていまの場所にいる。それだけのプレーもしてきたということだ。どの代表チームが相手だとしても我々は戦って勝つことができる」と自信を覗かせた。
《岩藤健》
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