【WBC2026】アメリカ&メキシコの「圧倒的牙城」を崩せるか プールBで意地を見せたいイタリア、イギリス、ブラジル注目選手 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【WBC2026】アメリカ&メキシコの「圧倒的牙城」を崩せるか プールBで意地を見せたいイタリア、イギリス、ブラジル注目選手

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【WBC2026】アメリカ&メキシコの「圧倒的牙城」を崩せるか プールBで意地を見せたいイタリア、イギリス、ブラジル注目選手
  • 【WBC2026】アメリカ&メキシコの「圧倒的牙城」を崩せるか プールBで意地を見せたいイタリア、イギリス、ブラジル注目選手

WBC1次ラウンド・プールBにおいて、圧倒的な2強とされているアメリカとメキシコ。メジャーリーガーを多数そろえる両国の戦力をみれば、他の3国は劣ると考えられている。

しかしながら、何が起こるかわからないのが短期決戦の難しさ。イタリア、イギリス、ブラジル代表それぞれのキーマンたちの活躍があれば、2強から勝利をもぎ取り波乱を起こす可能性も十分考えられるのだ。この記事では、イタリア、イギリス、ブラジル各国代表の投打の注目選手を紹介していく。

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■イタリア代表はフィリーズ一筋の右腕に注目

前回大会、準々決勝で日本と対戦したイタリア代表からはアーロン・ノラ投手、ビニー・パスカンティーノ内野手の2人に注目したい。2021年に10者連続三振を奪い、MLB最長記録を達成したノラ。フィリーズ一筋11年を過ごす右腕は、イタリア代表の命運を握る大黒柱として期待がかかる。

彼の最大の特徴は、球速に頼らない“出し入れ”にある。Chase% 33という驚異的な数値は、メジャー屈指の制球力と変化球のキレを証明するものだ。特にOffspeed Run Value 61が示す通り、チェンジアップやカーブの精度が高く、ストライクゾーンに来る軌道に手を出さざるを得なくなるのだろう。速球こそ91.4マイルとMLB平均以下ではあるが、Extension(球持ち)が6.9と極めて高く、打者にとってはリリースポイントが近く感じるため、実速以上の圧を受けることになる。また、四球率も低いため球数制限の厳しいWBCにおいて、計算の立つイニング消化をしてくれるだろう。大舞台でも崩れない精神力と、打者の裏をかく老獪なピッチングに期待したい。

一方、打線の核を担うことになるのがパスカンティーノ。彼のスタッツで特筆すべき点は、Whiff% 18.2%、K 15.7%という圧倒的なコンタクト能力。メジャートップクラスで三振が少なく、さらにはSquared-Up%も30.1%と優れており、常に質の高い打球をフィールドに飛ばす。また、xSLG.463(期待長打率)という数字からもわかるように、単なるアベレージタイプのバッターではなく、一振りで試合を動かすパワーも兼ね備えているのだ。守備や走塁の数値こそ平均以下だが、Batting Run Value78という打撃貢献度はそれを補って余りある。選球眼も優れており、追い込まれてからも粘り強く甘い球を仕留めるスタイルは、球数制限の厳しいWBCでも相手投手を苦しめることになるだろう。

■異能のカリスマがイギリス代表をけん引

レッドソックスに所属するアロルディス・チャップマン投手の招集が噂されながら、資格の問題で見送りになったイギリス代表。投打ともに層の薄さは否めないが、圧倒的な存在感を放っているのがジャズ・チザムJr.内野手だろう。フィールド内外での言動などで“悪童”と称されることも多いチザムのプレイスタイルは、まさにハイリスク・ハイリターンといったところ。Barrel% 15%、xSLG.481という数字が示す通り、ひとたび捉えればメジャーの広大な球場でも軽々とスタンドまで運ぶ圧倒的なパワーを誇る。平均以上のBat Speed 73.9を生かしたスイングは非常に野性的で、相手投手に与える威圧感は計り知れないだろう。加えて、Baserunning Run Value3、Range (OAA)5という卓越した身体能力を活かした守備と走塁も彼の持ち味だ。

一方で弱点とされるのが、その確実性。Whiff% 32.2%、K% 27.9%と三振の多さが気になるところではあるが、単独で試合の流れを変えてしまう異能のカリスマであり、格上のチームを打ち破るためにはチザムの活躍がかかせないだろう。

投手陣では軸になるメンバーが少ない中で、マイケル・ピーターセン投手に注目。2024年にドジャースでメジャーデビューした遅咲きのピーターセンだが、その特徴は2メートルの長身から放たれる速球にある。シーズン登板数が少ないため参考値とはなってしまうが、最高100マイル(約161キロ)に迫る剛速球は打者に力負けを強いる重さだ。また、4シームと同等の割合で投げられているカッターも武器となっており、“動く速球”で相手打者を翻弄するスタイルになっている。WBCのような短期決戦ではその高身長から放たれる速球が“初見殺し”となってうまく機能するかもしれない。

■日本に馴染み深い選手も多いブラジル代表

そして、日系人を多くロースターに抱えるブラジル代表。日本の独立リーグやアマチュア選手などを招集していることを考えれば、戦力的には同プールの中では最も低いことは否めない。そんな中でピックアップしたいのが、ボー・タカハシ投手と伊藤ヴィットル内野手だ。

西武に所属するタカハシは、2013年にダイヤモンドバックスと契約を交わした後、2021年までマイナーリーグで経験を積んだ苦労人。その後、KBOリーグを経由して2022年からNPBで活躍をしている。昨シーズンはわずか4試合の登板に終わったが、2024年は33試合に登板、72.2回を投げ防御率3.22と台所事情が苦しい西武の中で、先発・リリーフと大車輪の活躍をみせた。150キロ中盤の速球と、スライダー、チェンジアップ、フォーク、カーブ、ツーシームなど多彩な変化球を組み合わせて打者を打ち取る本格派右腕は、代表の中では間違いなくエース格。アメリカ、韓国、日本と渡り歩いた経験を活かしてブラジルを勝利に導く。

伊藤は日系3世選手として、2017年大会から代表入りし今回で3度目の選出となる遊撃手。社会人野球の日本生命で活躍したのちに、2024年からは阪神の通訳としても活躍しており日本野球の知識も豊富な存在だ。昨年のWBC予選ラウンドでは4試合で打率.385を記録するなど打撃にも優れており、守備の要としても期待が高い。初戦のアメリカ戦では、メジャー屈指の右腕ローガン・ウェブ投手が登板予定となっているが、野球大国に一矢報いることができるのかに注目したい。

三者三様の武器を携えてこの過酷なプールBに乗り込んでくるイタリア、イギリス、ブラジル。最強ロースターを揃えたアメリカとメキシコにどこまで食い下がれるのか、その戦いぶりに期待したい。プールB初戦は日本時間7日の「イギリスvsメキシコ」で幕を開ける。

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