【ハーレー ソフテイル デラックス 試乗】ノスタルジックなスタイルが最大の魅力だが、走りも侮れない…青木タカオ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ハーレー ソフテイル デラックス 試乗】ノスタルジックなスタイルが最大の魅力だが、走りも侮れない…青木タカオ

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ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー DELUXE
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「ハーレーのソフテイルファミリーから、クラシック志向のモデルがなくなってしまった…」

これまでのレポートで、そう嘆いている人もいるかもしれないが、ご安心あれ。『デラックス』がちゃんとある。

トラディショナルなクロススポーク仕様の前後ホイールにホワイトウォールタイヤ、ディープフェンダーがセットされ、ヘッドライトの横には補助灯も健在だ。

ソロシートからリアまわりにかけてはなにもなく、伝統的なトゥームストーン型のテールランプがテールエンドにあるだけ。

なんというノスタルジックなモデルなのだろう。クロームパーツが高級感をもたらし、優雅で気品に満ちあふれている。

カリフォルニアの空のもとゆったり流していると、磨き込まれたミラークロームのヘッドライトボディに真っ青な空と白い雲が写り込み、それを眺めていると面白い。もちろん前方不注意にならないよう気をつけるが、デラックスで走っていると、そんなことを楽しむ“ゆとり”のようなものを感じることができるのだ。

この“急かされない”ライドフィールはどこから来るのだろうか。

まず大きなプルバックハンドルバーを握ったときから、「ノンビリ行こう」という気分になる。グリップは腕を開いた位置にあり、握り心地は太くて上半身はゆったりとし、スポーツバイクのような前傾姿勢とはかけ離れている。

両足はフットボードに置き、これがまたリラックスできる。まず、ライディングポジションからして、飛ばそうなんて思わない。

そしてドコドコした鼓動感が気持ちのいい空冷Vツインエンジンが股ぐらにある。排気量は1745ccもあり、100mmのボアを満たそうかという前後2つのビッグピストンが、111.1mmもそれぞれのシリンダー内でストロークし、燃焼室にある混合気を力強く圧縮していることを想像すると愛おしくさえ思えてくる。

まさに鉄馬であり、オールドファンをも唸らせるはず。

そしてワインディングでペースを上げたときに見せる、新型の動きの良さには目を見張るものがある。車体重量を17kgも減らし、これはニューソフテイルファミリーで最大の軽量化。すぐに底付きしていたリアサスペンションはモノショック化され、フロントサスペンションもデュアルベンディングバルブフォークが採用されて充分なストローク量を得た。

フルモデルチェンジした『デラックス』は往年のフォルムを継承しつつ、走りも侮れないレベルに引き上げているのだ。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★
青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。
《青木タカオ@レスポンス》

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