プロボクシングWBA世界ヘビー級スーパー・IBF世界ヘビー級・IBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアが、現地10月28日(日本時間29日)にIBF世界ヘビー級2位のクブラト・プレフを相手に防衛戦を行う。
現在のヘビー級戦線で中心にいるのがジョシュアだ。オリンピック金メダリストからプロに転向して、無敗のままIBFの世界タイトルを獲得した。強敵相手に本当の試練を迎えていないという声もあったが、2017年4月にヘビー級で一時代を築いた元王者ウラジミール・クリチコにTKOで勝利。
この試合は再戦条項が盛り込まれた契約だったため、当初はダイレクトリマッチの可能性が高かった。しかし、クリチコが引退を表明。かねてよりIBFが対戦を求めていたプレフとの試合が組まれた。
●クリチコが引退を表明、元ボクシング3団体ヘビー級王者「すべて成し遂げた」
ウェーズルの首都カーディフにあるミレニアム・スタジアム(収容人数7万4500人)で顔を合わせる両者。ジョシュアは「万全の準備をする」とコメントした。
「大舞台でスポットライトを浴びると不可能だと思っていたことが可能になる。厳しい状況に陥っても、あの剥き出しのエネルギーと情熱で乗り越えられる。普通の戦いではたどり着けない高みへ行けることがあるんだ」
それがクリチコ戦では起こったと語るジョシュア。
「プレフ戦に向けて万全の準備をしなければならない。こんなに大きなスタジアムのファイトで勝利より気分が良いものなんてないだろう? 偉大な記憶と歴史、伝説的な瞬間が生まれるだろう。勝つためにはかつてない高みへ行くための準備をする必要がある。7万人の観客が満足する試合をしたいね」
《岩藤健》
page top