【浦和レッズ・日本代表DF 槙野智章選手に聞く ≪前編≫】勝利への飽くなきルーティーンとは | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【浦和レッズ・日本代表DF 槙野智章選手に聞く ≪前編≫】勝利への飽くなきルーティーンとは

スポーツ 選手
槙野智章
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昨シーズンはプロになって11年目で、念願の初タイトルとなるYBCルヴァンカップを制覇。浦和レッズとしても2007シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)以来、実に9年ぶりとなるタイトル獲得に、DF槙野智章選手は大きく貢献した。

個人としては2シーズン連続、サンフレッチェ広島時代の2010シーズンを含めれば3度目となるベストイレブンを受賞。2018年のワールドカップ・ロシア大会出場を目指す、バヒド・ハリルホジッチ監督に率いられる日本代表へも継続的に招集されてきた。

今年5月で30歳になった槙野選手は心技体でさらなる成長を追い求め、レッズと日本代表が勝利するために1日24時間のすべてを捧げている。鍛え上げられた182cm、77kgのボディに脈打つ、熱い鼓動の源泉に迫った。(聞き手はノンフィクションライター・藤江直人)

盛り上げたい気持ち、自然と芽生えた


---:目の前の試合に対する集中力とモチベーションを高め、勝利を手にするための儀式のようなものはあるのでしょうか。
槙野智章選手(以下、槙野):ルーティーンのことですよね。1つだけでなく2つ、3つ、4つ、5つと自分のなかで流れは作るようにしています。細かいところから言えば、試合の前日から実践しています。

---:ぜひとも具体的な流れを紹介してください。
槙野:宿泊するホテルでの過ごし方やホテルから出る時、バスに乗る時、スタジアムに入る時、ピッチに入る時などで、例えば同じ道を通る、同じ音楽を順番通りに聴く、掛け声をどの選手から順番に言っていく、水を飲み干すタイミングなどといったところから、本当に細かく設定しています。

---:本当に細かいですね。ちょっと驚きです。例えば音楽では、どのようなモチベーションソングを聴いているのでしょうか。
槙野:例えば試合の状況に応じて、若い選手が抜擢されるのであれば若い選手の世代に応じた音楽を試合前のロッカールームで流すとか、ベテラン選手や外国人選手が起用されるのであれば、その選手が好きな曲を事前に聞いておいて試合前に流すとか。洋楽もあればJポップもある、という感じですね。

---:まるでDJのような存在ですね。
槙野:そんな感じですよ。自分のiPadに入れているレパートリーも、5000曲くらいありますかね。いい音楽に出会ったらダウンロードして、ちょっと古くなった曲は消去していって。昨シーズンはけっこうJポップを流していたんですけど、今シーズンは基本的に洋楽をかけています。知らない曲だけどリズムがよくて乗れる、という曲を流した時の方がいいという声が多いので。



---:チームメイトへの声掛けは誰から行うのでしょうか。
槙野:阿部(勇樹)選手です。僕たちのキャプテンですから。僕たちは暗黙の了解で、整列して入場するときの順番が決まっているんですよ。阿部選手の後に柏木(陽介)選手が続いて、後ろの方は宇賀神(友弥)選手、西川(周作)選手、森脇(良太)選手、そして最後に僕。順番通りに声を掛けて、ハイタッチもしていく。その通りじゃないと気持ちが悪いというか、試合に入る集中力の部分でも崩れてしまうので。

---:水を飲み干すタイミングというのは。
槙野:試合前にロッカールームに入って、用意していた飲み物を喉が渇いてから飲むのではなくて、事前に決めておいた時間通りにちょっとずつ、口に入れるようにしています。キックオフまでに500mlのペットボトルを、3本いくかいかないかくらい飲むようにしています。サッカーというスポーツは本当に体力を消耗するし、喉が渇いたと感じた時にはもう遅いので。

---:チームを盛り上げるために工夫されることも多くあります。この姿勢は、誰かから学んだものなのでしょうか。
槙野:僕が小学生だった頃には、カズ(三浦知良)さんやゴン(中山雅史)さんをはじめとして、大勢の先輩選手たちがJリーグを盛り上げているのを何度も見てきましたから。やっぱり実際にプレーしていても、スタンドやテレビ越しに見ていても楽しいのがサッカーというスポーツだし、その意味でも盛り上げたいという気持ちが僕のなかにも自然と芽生えたんだと思います。

---:日本代表でも同じようなルーティーンを実践しているのでしょうか。
槙野:半分は実践して、半分は実践していないという感じですね。特に音楽の部分に関しては、試合前のロッカールームでは流せないというルールがあるので。なので、自分の中で決めたモチベーションソングを聴くようにしています。

---:移動するバスの中などで聴いているわけですね。
槙野:自分を持ち上げる曲の流れ、というものがあるので。けっこうアゲアゲの曲も聴く半面、意外に思えるかもしれませんが、しっとりとした曲も試合前に聴きます。最近ではエド・シーランの新しいアルバムがお気に入りですね。新しいアーチストだけど本当に素晴らしいので、ぜひ聴いてみてください。



---:一連のルーティーンで集中力とモチベーションを高めていく中で、胸の鼓動が最も高鳴る瞬間はいつなのでしょうか。
槙野:試合はお祭りだと思って臨んでいるので、毎週末のようにワクワクしていますね。特に試合が始まる直前ですね。選手入場のときにやっぱり高ぶる思いがあるし、選手紹介、相手チームのサポーターからブーイングが起こった時など、試合よりも試合に入る直前の方が、どちらかと言えばワクワクしますね。

---:今までで一番ワクワクした試合を挙げると。
槙野:いやぁ、決められないですね。どの試合もしっかりと準備もして臨んできたし、それぞれで雰囲気が違うし、これと決めるのは難しいですね。サンフレッチェ広島でのデビュー戦や代表の試合も含めて、すべての試合が僕にとっては特別なものだったし、それはこれからも変わらないですね。

---:逆に負けて悔しい思いをした試合の方が挙げられるとか。
槙野:毎年のように悔しい思いをしてきたので、それに関しても「どの試合」と決めるのは難しいですね。どんな試合でも、負けた時は本当に悔しいので。

---:そういう時にはルーティーンを変えるわけですね。
槙野:そうですね。流れを変えるために、自分のパフォーマンスやチームの結果がよかった時にはどのようなことをしていたのかを思い返しながら、また新しいルーティーンを自分の中で作り直します。負けた時に実践していたルーティーンは、音楽の流れなども含めて、その瞬間からいっさい断つ形になります。



≪後編≫はこちら

※インタビュー前の試合でまぶたを裂傷し、腫れが残る中での撮影となった。
《藤江直人》
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