静岡、埼玉、愛知が高校生の自転車事故発生件数ワースト3 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

静岡、埼玉、愛知が高校生の自転車事故発生件数ワースト3

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静岡、埼玉、愛知が高校生の自転車事故発生件数ワースト3
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自転車の安全利用促進委員会は、中高生の自転車事故実態調査の結果を発表した。

調査では、学業時を含む通学時に発生した全国の中学生・高校生の月別の自転車事故件数、都道府県別の自転車事故発生件数について調べた。

都道府県別の中高生の通学時事故件数と生徒数をもとにした1万人当たりの事故発生件数を算出した結果、中学生は群馬県が総件数年間192件と最も多かった。高校生は、静岡県が年間742件とトップになっている。

2015年の中学生事故発生件数ワースト3は、1位 群馬、2位 埼玉、3位 兵庫。高校生事故発生件数ワースト3は、1位 静岡、2位 埼玉、3位 愛知となっている。1万人あたりの事故件数では、中学・高校共に群馬県がトップ。中高生の事故件数は減少傾向にあるが、自転車事故は自動車との事故が多く、ほとんどの場合自転車側が死傷している。

静岡県は、交通事故全体の発生件数が全国第4位という交通環境や、自転車通学者数が多いという背景から、中高生の自転車と自動車との事故が多く発生している。高校生は、事故発生場所が自宅から2km以上離れている件数も全国第1位となっており、通学の距離が比較的長いことも事故の原因になっていると考えられる。

埼玉県は、駅までの通勤通学時に自転車を利用することが多い状況にあり、自転車事故件数が全国第4位となっている。また、中高生の自転車利用も盛んなことが通学中の事故に大きく影響していると思われる。高校生は自動車事故の原因となる自転車側に法令違反のある件数が全国1位、中学生は自動車との事故の件数が全国で3番目に多い。

愛知県は、自動車の保有台数が国内で最も多く、交通事故の発生件数も全国で最も多い。また、特に自動車交通が発達しており、運転のしやすさが自転車事故を含む交通事故を誘発していると考えられる。

三井住友トラスト基礎研究所の古倉宗治氏によると、新生活が始まる4月に交通事故が多く発生すると思われがちだが、実は道に慣れはじめる5・6月に事故件数が多いという。自転車事故の発生場所は、比較的交通量が少ないと思われる歩道のない裏道交差点での事故の割合が一番高いと言い、車との出合頭事故が中高生共に約9割と群を抜いて高くなっていると話している。
《美坂柚木》

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