●前編はこちら→ジェットスターで行く台湾ツアー…ちょっと息抜き2泊4日の旅(前編)
今回のツアーで訪れた台湾北部の宜蘭(ぎらん)県は自然も豊富な場所です。ちょっと足を伸ばせばのどかな田園風景が広がっています。それを目の前にしているだけで、心が洗われるかのよう…。でも台湾の自然を眺めるだけではもったいない!
ということで、冬山駅近くでサイクリングすることになりました。

駅前の自転車店でレンタサイクルを借りて、川沿いに設けられた片道8kmの自転車専用道へ繰り出します。台湾では自行車道と言います。
レンタサイクルは台湾が誇る世界最大の自転車ブランド「GIANT(ジャイアント)」の自転車が並んでいました。ごく普通のシティサイクルやクロスバイク、電動アシスト付きもあります。






台湾の自転車専用道ですが、道幅も広くとても走りやすいです。生態系を守るために保護された道でもあり、暗くなると街灯はありますがホタルのために光量は抑えてあるそうです。






レンタサイクルの料金は100~350元。「淑女車」「親子車」「登山車」など自転車のタイプによって異なりました。

続いて日本でもおなじみの中華料理、ビーフンを製造する工場虎牌米粉(タイガー印ビーフン)産業文化館の見学に行ってみました。




中国から台湾に伝わったビーフンですが、太いビーフンと細いビーフンの2種類があるそうです。宜蘭県では太い麺が好まれていますが、日本には細いビーフンを輸出しています。
ここでは温泉水を利用して育てたお米を原料にするため、豊富なミネラル分が含まれ、つるつるとノド越しのいい食感になるのだとか。玄米を使ったビーフンもあります。虎牌ビーフンは台湾で唯一、オートメーションを採用したビーフン工場なんですって。








自分でオリジナルのパッケージを作れる手作り料理キットも用意されています。工場見学の入場料は200元(手作り料理キット込み)です。

ビーフン工場を後にして、お次は博士鴨というブランド名で展開するカモ肉の工場です。



年間雨量が多いため、宜蘭県はカモが育ちやすい土地柄になっています。工場の方がカモについて説明してくれました。
「台湾ではカモは使い勝手のある動物で、血も固めて食べます。補血効果があり、血もお鍋に入れて食べたりします。カモが病死さえしなければ、養殖農家はお金がもうかると言われるくらい価値のあることです」


実はカモ、すごいですね…。工場内では製造ライン見学の他、昔の養殖場の様子を模型による再現で知ることができたり、レストランでカモ料理も味わえます。


また、宜蘭県のお母さんたちが作る家庭料理「鴨賞」の手作り体験もできます。カモ肉、ニンニクの茎、黒酢、香油などが入っており、お酒のオツマミにあいそうな味でした。工場見学の入場料は100元(手作り体験は要予約、別途200元)。



お次は台湾中から観光客が訪れている公園に行きました。
宜蘭県出身の人気絵本作家で『ターンレフト・ターンライト(向左走向右走)』などの作品で知られる幾米(ジミー)さん。彼の絵本を題材にしたアートが置かれる幾米公園です。
この日もたくさんの人が訪れていました。幾米さんの作品は金城武さん主演で映画化されたりもしています。






宜蘭駅とその向かい側の公園もジミーさんの作品から生まれたアートで装飾されており、親子連れの散歩にもちょうどいい印象です。近くには日本統治時代からの建物や門が残されており、歴史も感じられます。






最後に訪問したのはスタンプを作るサブリナ精霊スタンプ学院です。こちらでDIY体験として、自分のオリジナル作品(コースター)を作ることに!









何種類もの色とスタンプを組み合わせることで、カラフルな作品を作り上げることができます。コースターに後ろに滑り止めを貼り付けたら完成!スタンプ学院への入場料は無料です(手作り体験は50元)。

さて、駆け足で巡った台湾観光もいよいよ終わりに近づいてきました。帰りのジェットスターは深夜2時の出発でしたが、台北駅を20時に出て21時過ぎには桃園国際空港に着いていました。
空港のフードコートで夕食をいただき、チェックイン後におみやげでも買いましょうか。まだまだ帰国まで時間はあるし…と余裕を見せていたのですが。
なんと、チェックインを済ませ、22時過ぎに出国ロビーに着いてみると、おみやげ屋はすでに閉店…。正確にはお酒とタバコだけを扱う免税店は開いていたのですが、後の祭り。おみやげなしで登場時間を、ただただ待つのでした。

ジェットスターの深夜便、とても便利ですが思わぬ所に盲点がありました…。
深夜便を利用するときは、早めにおみやげを買っておきましょう!
しかし、これだけ手軽だと「また来ればいいや!」とも思えてきます。外国ですが、台湾だったらカバンひとつでも来れるのですから。週末のお出かけにもピッタリです。
今度はもう少しゆっくり来たいですね。

取材協力:ジェットスター・ジャパン