新横綱として臨んだ今場所。初日から堂々たる相撲を見せてきた稀勢の里だったが13日目にアクシデントが起こる。日馬富士に寄り倒しで敗れた際に左肩の付近を負傷。激痛に顔を歪め左肩を抑える姿に休場も予想された。しかし稀勢の里は強行出場する道を選ぶ。
14日目の土俵にも姿を現し鶴竜と相対した稀勢の里。だが得意の左が使えない状態で勝てるほど甘い相手ではなかった。連敗したことで照ノ富士に逆転され、優勝には千秋楽の直接対決で連勝するしかなくなる。
右手一本で天皇賜杯を引き寄せるため、稀勢の里はなりふり構わない相撲を見せる。本割では立ち会いで左に変化して突き落とし。13勝2敗で並び優勝決定戦に持ち込んだ。
決定戦では立ち会いで懐に入られるが、照ノ富士が前に出てくる勢いを利用して土俵際で小手投げ。大関を土俵の上に転がした。
<稀勢の里優勝!>稀勢の里は13勝2敗同士の優勝決定戦で照ノ富士を破り、2回目の優勝を決めました。#sumo pic.twitter.com/93fNS7cb3Y
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2017年3月26日
<稀勢の里優勝!>日仏友好杯。今場所はエメラルドグリーンのビッグマカロン。#sumo pic.twitter.com/mBFAxFzsZT
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2017年3月26日
表彰式では大粒の涙が止まらなかった稀勢の里。万感の思いがこもった男泣きに相撲ファンからも、「稀勢の里関おめでとう。肩お大事にしてください」「稀勢の里凄かった」「周到に作戦を練ってきた1戦目。真っ向勝負した2戦目。強い横綱だ」「稀勢の里関、おめでとう!男泣き、かっこいいよ!」などの声が寄せられている。