プエルトリコにサヨナラ負けを喫したあと、オランダのウラディミール・バレンティンはしばらく呆然としていた。初回に先制の2ラン本塁打を放ったのを初め3安打、2打点の活躍もチームを勝利に導くことはできなかった。
今大会は1次ラウンドから好調をキープ。2次ラウンドでは3本塁打でMVPも獲得したバレンティン。その好調は決勝ラウンドでも続いていた。初回に放った先制の2ラン本塁打は、ジュリクソン・プロファーのボーンヘッドによってプエルトリコへ傾きかけた流れをつなぎとめるものだった。
1点ビハインドで迎えた五回の第3打席では二塁打で出塁。同点のホームも踏んだ。大会通算でも打率.615、本塁打4、打点12と暴れまわったが初の決勝進出には届かなかった。
試合後はベンチに腰掛けタオルで顔を覆ったバレンティン。果たして拭ったのは汗か涙か。
野球ファンからはバレンティンの活躍を賞賛する、「バレンティンがいかに恐ろしいバッターか再確認した」「このバッターがシーズンでは敵になるんだ」「WBCベストナインは当確だろう」「日本に戻っても頑張ってねバレンティン!」「バレンティンが同じセ・リーグに所属していることに改めて恐怖を感じたよ」などの声が寄せられている。
《岩藤健》
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