ベネズエラはエースのフェリックス・ヘルナンデス投手が先発。1次ラウンド初戦のプエルトリコ戦では三回途中から乱れ、チームも0-11の大敗を喫した。
しかし、今回はアメリカ打線に対して5回を投げ被安打3、無失点、奪三振3に抑えた。打線は三回にエンダー・インシアーテ外野手の犠牲フライで1点を先制する。
1点リードのまま迎えた七回、ベネズエラはルーグネッド・オドーア内野手のソロホームランでリードを2点に広げる。デービッド・ロバートソンの外から入ってくるカットボールが甘くなったのを1球で仕留めた。
勝利へ大きく近づいたベネズエラだったが、課題と言われてきたブルペンがここで崩壊する。七回の裏に犠牲フライで1点を還されると、八回には先頭のアダム・ジョーンズ外野手に同点ソロを被弾。
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さらにアメリカはクリスチャン・イエリッチ外野手がヒットで出塁し、打席にはエリック・ホズマー内野手。その初球だった。ヘクター・ロンドン投手が投じた内角高目153キロの直球を完璧にとらえ、高く上がった打球が右中間スタンドに着弾。クラッチヒッターが勝負所のひと振りで勝敗を決した。
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終盤での逆転劇に野球ファンからは、「すんなり行く試合がない。継投が難しいな」「どこもかしこも面白い試合しすぎ」「ジョーンズとホズマーのホームランか。アメリカは勢いがついたな」「アメリカは期待してた打者が尽く駄目で逆によくこんなんで勝ち上がれたなっていうところでホズマー目覚めの一発」「ベネズエラはヘルナンデスの好投で落としたのが痛い」などの声が寄せられている。
プール初戦を落としたベネズエラは、16日に前回王者のドミニカ共和国と対戦する。ともに初戦で敗れているだけに連敗すれば一気に脱落へ近づく者同士の対戦。生き残りをかけた熱い試合になりそうだ。