「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）2次ラウンドE組の試合が3月14日に東京ドームで行われ、野球日本代表・侍ジャパンはキューバ代表と対戦。8-5で勝利した。
壮絶な点の取り合いとなった試合は、土壇場で日本がキューバを突き放した。8回裏、代打・内川聖一（ソフトバンク）の犠飛で6-5と勝ち越すと、その直後に山田哲人（ヤクルト）が2点本塁打を放ってリードを3点に広げる。
そして最終回のマウンドを託されたのが牧田和久投手（西武）だ。また、この回からマスクをかぶったのが気心知れた同僚の炭谷銀仁朗捕手（西武）。牧田は2次ラウンド初戦となったオランダ戦では10回11回に登板して打者6人と対戦、一人の走者も出さない完璧な投球を見せていた。
先頭はこの日3安打と当たっていたアラルコン捕手だったが、高めのつり球で空振り三振に抑え、次のデルガド内野手は外角のカーブをひっかけさせて内野ゴロ。最後はメサ外野手を外角のストレートで空振り三振にきってとる安定感抜群の投球内容だった。
3点差でも、連打や一発のあるキューバ打線であればセーフティーリードとは言えないが、「牧田なら抑えてくれる」という雰囲気が球場にあふれた。頼もしさすら感じさせてくれた牧田の投球に、多くのファンが酔いしれた。
《浜田哲男》
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