「今年のチームなら三冠(UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、ブンデスリーガ、DFBポカール)は可能か」
この質問にバイエルン・ミュンヘンの主力選手たちは思い思いの答えを返した。CL決勝トーナメント1回戦でアーセナルを破り、6年連続ベスト8を決めたドイツ王者には2013年以来4年ぶりとなる欧州制覇の期待がかかる。
フランク・リベリーは前半に先制点を奪われながらも逆転した試合を振り返りながら、三冠を期待する声にポジティブな反応を返した。
「そうだと良いね。前半にああいうことが起こっても最終的に5-1で勝つこともある。ポジティブな意識を持ち続けて、細かい部分を分析するべきだと思う。今日は何ができて何がうまくいかなかったのかの分析だ」
マヌエル・ノイアーは謙虚かつ慎重に、はにかみながら答えた。
「僕らが3月や2月に素晴らしい試合をしてきたことは否定できない。過去数年間もそうだった。いまはコンディションの良い選手が多い。だが、すぐに負傷してしまう可能性もある。だから気をつけるべきだ」
ユップ・ハインケス監督時代に三冠を経験しているアリエン・ロッベンだが、ここから先の道のりが険しいことを知っているだけに、まだ大きな目標を掲げるのは時期尚早と考えている。
「そういうことを考えたいとは思わない。あまり熱狂しすぎることなく、一歩ずつ進んでいこう。まだ準々決勝に進んだだけなので一歩一歩前進していくべきだ。準々決勝は手強い相手ばかりだ。僕らにとっても難しい試合になる」
《岩藤健》
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