エジプトの中央銀行は2016年11月3日、「外国為替制度を自由化する」と発表し、通貨エジプトポンドの外為レートを市場に委ねる変動相場制へ移行した。
僕が訪れたのは2017年1月のことだが、観光客にとって現在のエジプトは面白いくらいに物価の安い国だった。以前と比較して、おおよそ通貨の価値が半分になってしまっていたと言ってもいい。
宿は200~500円程度だし、食事もローカルなお店で食べれば本当に安い。エジプトの国民食コシャリ(米、マカロニやスパゲッティなどのパスタをミックスし、揚げた玉ねぎとトマトソースをかけた料理。酢と、辛味ソースをかけて食べる)は、おおよそ40円くらいだ。
電車も約6円だし(18円に値上げしようという動きもあるというが)、エジプトのサーティワンアイスクリーム的存在、「エルアブド」のアイスは約30円。
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コシャリ
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もう、全てが安かった。貧乏旅行者にとっては、「安い」というだけで全てが楽しくなる。僕は3週間程度エジプトに滞在したが、ダハブでダイビングライセンスを取得したことを除けば1日平均1000円くらいしか使っていなかったのではないか。
一時的かもしれないが、2017年1月現在のエジプトの全体的な物価は、僕がいままで訪れた国のなかでは最安だった。感覚的にはインドよりも安かったような気がする。
また、エジプトから日本への航空券は24000円~4万円程度で取得できた。日本からエジプトの往復券も8~9万円程度だろう。
色々なリスクがあるのは否定できないが、物価だけに着目して見るなら現在のエジプトは本当に安いので、お財布の残りを気にすることなく旅行することができるはずだ。
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