ガイドによると定かではないが、一説には1000程度のファベーラがブラジルにはあり、人口の25パーセントがそこに暮らしているという。(正確な人数は現在も把握できておらず、調査よりもさらに多くの人々がファベーラにはいるのではないかと囁かれている)
リオデジャネイロ最大級のファベーラ「ホシーニャ」を巡るツアーに参加。 pic.twitter.com/FC3UlVCLPm
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丘の斜面に、モザイク状に散りばめられた小さな屋根がひしめいている。ここファベーラも場所によっては警察による大規模介入があるなど、治安も徐々に安定してきている。
上からみたファベーラ。 - Spherical Image - RICOH THETA
ファベーラの中には、マイケル・ジャクソンがPV撮影を行った場所などもある。僕は今回リオ最大級のファベーラ、「ホシーニャ」地区を巡るツアーに参加した。
給水車が定期的に来て、各家庭の貯水タンクに水を入れるが、電気は有料という話。誰もが無料で電気を利用しようと、無断で各家庭に電線を引っ張っている。凄まじい電線の密集具合。
各家庭に無断で電線を引いているという。盗電具合がすさまじい。 pic.twitter.com/ElHaXOhxem
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一見普通の街にも見えるホシーニャ。カフェや家具屋、床屋、薬局、パン屋が大通りにはずらりと並んでいる。
大通りには様々なお店が立ち並ぶ。 pic.twitter.com/lYBsYr4gau
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住民の足となるモータータクシー。
モータータクシーも。 pic.twitter.com/1luUEtHI5G
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「ホシーニャはなんでも揃う。ここで暮らすのに困ることはあまりない。ホシーニャから一歩も出ずに暮らしている人も大勢いる」
そう陽気に語ったガイドだが、大通りから細道に入ると声色を変えた。雰囲気が一変したのがこちら側にもすぐわかった。
「カメラをしまえ。ここは麻薬組織のエリア。違法な薬物が取引されるエリアだ」
鋭くツアー客に言い放ったガイド。子供たちが笑いながら駆け抜けていた大通りを少し外れるだけで、無法者たちの溜まり場へと変化する。これが、全てを飲み込むブラジルのファベーラか。
ファベーラ、ホシーニャの大通り。 - Spherical Image - RICOH THETA
1000もの数があるファベーラの中で、ツアーで巡ることができるここ「ホシーニャ」は安定したファベーラであることは間違いない。しかし、とは言ってもこれもファベーラのひとつ。全体的には思っていたよりも発展していたが、やはり法律ではない何かが支配している雰囲気が確かにあった。
ゴミ問題はまだ残っているよう。 pic.twitter.com/6VHv22RExF
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これもブラジルの現実。興味のある人は訪れてみるといい。ただ、ツアーなしで巡るのはやめよう。単独でファベーラを訪れ、銃で撃たれたアメリカ人がいるという話も聞いた。
上から見渡すファベーラ。 pic.twitter.com/zVSoYmFoHY
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