男子テニスのリオ・オープンで2月21日、錦織圭が世界ランク76位のトマス・ベルッシに4-6、3-6で敗れた。第1シードで出場した錦織には優勝の期待がかかっていたが、会場を沸かせたのは地元ブラジル出身のベルッシだった。
コート上で錦織を自由にさせたくなかったと話すベルッシ。その戦略が功を奏し、錦織はミスが増えて自信を失っていった。いら立つ錦織は珍しくラケットを破壊した。
「ケイがラケットを壊すのは珍しいが、私は試合に集中していた。ケイのような選手に地元ブラジルで勝利できたことは素晴らしい。世界トップ5の選手だからね。素晴らしい勝利だった」
一方で敗れた錦織は「ここ数年で最悪のでき」と振り返り、ベルッシのパフォーマンスが良かったから負けたのかはなんとも判断できないと語っている。
「今日は自分のベストなプレーができたとは言えない。ここ数年で最悪のできだったかもしれない。第1セットはふたりともミスが多く、苦しい展開だったと思う。だが2セット目からベルッシのプレーが良くなった」
《岩藤健》
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