ブラジル代表MFオスカルは2016年12月、移籍金6000万ポンド(約86億5000万円)でイングランド・プレミアリーグのチェルシーから、中国スーパーリーグの上海上港に移籍した。
ドーハでトレーニング中のチームメートに合流したオスカルは、「僕はこれがステップダウンだと思わない」と周囲の見立てを否定する。
「中国は僕やこのリーグに来る優秀な選手に対して、素晴らしいプロジェクトを用意していると思う。将来的には中国リーグが世界最高のリーグになるだろうと確信している」
自身の移籍については「誰にとっても良い選択だった」と言う。
「本当に素晴らしい案を提示してくれた。順調に話を進めることができて、その内容も本当に気に入った。だから受け入れることを決めた。ここに来ることができてすごく嬉しい。僕にとって良い選択だったし、チェルシーにとっても良かった。誰もがこの移籍に満足してくれている。上海も満足してくれている」
近ごろ中国スーパーリーグは潤沢な資金に物を言わせて、欧州から優秀な選手を連れてきている。週給50万ポンド(約7000万円)と伝えられるオスカルの移籍にも、高額な報酬目当てと否定的な意見が多い。そうした声にオスカルは、お金が移籍の動機になるのは珍しいことじゃないと返す。
「これはすべての選手に起こることだ。そもそもお金のためでなければ、僕はブラジルを離れなかった。ヨーロッパに行くときだって、お金があって良いクラブに行くだろ」
ブラジル代表として47試合に出場しているオスカル。中国へ移籍したことにより代表から遠ざかってしまうのではとの声を、中国でプレーしながら代表にも呼ばれているパウリーニョを例に否定した。
「それが問題になるとは思わない。もし僕が本当に良いプレーをしていれば、問題なく代表チームに呼ばれるだろう」
《岩藤健》
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