【THE INSIDE】「ラグビーワールドカップ2019」に向けた盛り上がりと次世代の育成…高校ラグビー雑感 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】「ラグビーワールドカップ2019」に向けた盛り上がりと次世代の育成…高校ラグビー雑感

オピニオン コラム

ボールの奪い合い 松山聖陵・山口
  • ボールの奪い合い 松山聖陵・山口
  • 400人以上理生徒が応援に駆け付けた明大中野
  • メインスタンド前にはトーナメント表と代表校写真
  • 応援の生徒たちも真剣に試合を見つめる
  • 会場には様々なブースも出展
  • 松山聖陵(紺白)と山口(黄黒)
  • 花園はラグビーのメッカ
  • 花園ラグビー公園への入場口
イングランドで開催された「ラグビーワールドカップ2015」で、世界の強豪国のひとつである南アフリカを相手に歴史的な勝利を挙げたラグビー日本代表。史上初となる3勝を挙げてから1年以上が経過した。

決勝トーナメント進出はならなかったものの、日本国内でのラグビー人気は間違いなく高まっている。それは、次世代を担っていくラガーマンが躍動する「全国高等学校ラグビーフットボール大会」(全国高校ラグビー大会)でも感じられた。

年末から年始のスポーツイベントのひとつとして定着して久しい。特に、今回は年末の忙しい時期にも関わらず、多くの応援団やファンが足を運んでおり、ラグビーに対する注目度は確実に上がっているのではないかと感じられた。

それは、2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」に先駆けて、「ラグビーワールドカップ2019」が日本で開催されるということも、もちろん影響しているであろう。

ラグビーの聖地 東大阪市花園ラグビー場

西のラグビーの聖地として、古くから関西のラグビーを支えてきた「東大阪市花園ラグビー場」は、そのワールドカップを前に大改修されることになっている。しかし、全国高校ラグビーの大会期間は工事を進めずに、高校ラガーたちの聖地としての花園の価値を生かしていくという案でまとまった。

そのため、最初の工事は高校ラグビーなど今シーズンの行事を終えた後、今年の2月から2019年春へ向けて進められることになった。

つまり、現在の花園ラグビー場としての形は、今年の高校ラグビーが最後となる。もっとも、今年末と再来年も高校ラグビー期間は工事を止めて、花園で大会は開催出来るようにするそうだ。

ちなみに、花園ラグビー場の大改修工事は1992年以来のことである。

花園ラグビー場のある東大阪市は、“ラグビーの街”として親しまれている。地元の人たちも高校ラグビーはじめ、ラグビーのビッグゲームが多く組まれていることを喜びや誇りとしている。

花園ラグビー公園への入場口

最寄りとなる近鉄奈良線の東花園駅も、以前は小さな駅で試合が終わった日などはホームから人があふれ出そうな時もあったものだ。

それが2014年に上下線とも高架となってからは、安全性はもちろんのこと、駅そのものもきれいになった。駅周辺はまだ工事が続けられているところもあるが、乗降客にとっても利用しやすくなっている。

そして、駅から徒歩で数分行くとラグビータウンにたどり着く。

ゲートをくぐると、そこは多くのラグビーファンや応援の生徒や父母でいっぱいになっている。1回戦や2回戦の行われている大会序盤は、第一会場から第三会場まで使われるため、ゲートをくぐると広く集まっての待ち合わせや、応援方法のミーティングをしている光景にも触れられる。

また、出店やグッズショップなどもあり、ちょっとしたイベント広場やスポーツミュージアムといった佇まいでもある。こうして、駅からラグビー場までがそのままラグビータウンとして成り立っているのである。

改修前の最後の花園で開催された大会は、比較的天候にも恵まれていた。だから、花園ラグビー場独特の冷たい生駒颪(おろし)に悩まされることもそれほどなかった。そんな中、序盤から好試合が相次いだこともあり、初日と2日目、3日目はとにかく多くの人でごった返していた。

特にシード校も登場する3日目は、暮れも押し迫った30日に行われるのが恒例となっている。その日も、今年の大会はことのほか人出が多かったように感じる。

松山聖陵(紺白)と山口(黄黒)の試合

ベスト16に進出した松山聖陵(愛媛)はこの夏、甲子園にも初出場を果たしている。在校生としては夏は甲子園、冬は花園という高校スポーツのそれぞれの聖地へ応援に行くことができたということで、特別な経験のできた世代ということになる。

野球は初出場で、花園は39年ぶり2回目の出場ということで、どちらも決して常連校ではなかった。

それだけに、まさか、在校生や学校関係者としては同じ年度のうちに両方に出場出来るなどということは、とてつもないメモリアルイヤーだったのだ。

そんな松山聖陵は、はつらつプレーで花園2勝を挙げた。それぞれの運動部が刺激し合い、お互いを切磋琢磨していくこともまた、高校スポーツのいいところなのではないだろうか。

ひたむきに応援する松山聖陵の生徒たちを眺めていると、ふと、そんなことも思わせてくれた。
《手束仁》

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