サッカーイングランド代表が苦しんでいる。10月11日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)ヨーロッパ予選で、イングランドはスロベニアと対戦し0-0で引き分けた。
イングランドはスロベニアに決定的なシュートを何本も許したが、GKジョー・ハートの好セーブで難を逃れた。この一戦で評価を高めたハートとは対照的に、先発を外れたFWウェイン・ルーニーには逆風が吹いている。
だが元イングランド代表のジェイミー・レドナップ氏は、「イングランドの不調はルーニーのせいではない」と彼を擁護した。
「我々はウェイン・ルーニーについて話をしすぎていると思う。すべてが彼の失態でないことはスロベニア戦で証明された。イングランドサッカーの悪いところすべてが、ルーニーのせいであるかのように言われていた。マンチェスター・ユナイテッドでもそうではない」
所属するマンチェスターUでもスタメン落ちしたルーニー。代表でもクラブでも成績不振の責任を負わされている。
「今後彼に頼ることもあるだろう。5-0で勝ったりしなかったことで、ルーニーが元凶だなどと証明されずほっとした。マンチェスターUはレスターを倒してその証明をしたが、その後でストークと引き分けた。誰かひとりの責任にすることなどできない。物事をそういう風に見るのは安易すぎるし単純だと思う」
チームとしての問題を強調したレドナップ氏。一方でルーニー個人の問題として、不調の原因は何なのか。元イタリア代表ジャンフランコ・ゾラ氏は、「ルーニーは自分のポジションを決めるべきだ」と考える。
「最近ルーニーはFWよりも中盤での起用のほうが多い。ピッチ上のどのポジションでプレーしたいか明確な考えを持つことは、彼にとって非常に大事なことだと思う。彼の能力があれば自身をそこに合わせて、ずっと良くなることができるさ」
《岩藤健》
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