2016年8月25日~28日の4日間にわたって開催された「U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ 2016」。
強豪クラブの育成年代が日本に集結し、王者を目指して争う大会で、8月28日に決勝戦“FCバルセロナ vs 大宮アルディージャ”の試合が行われた。その試合後での選手たちの姿が話題になっている。
25分ハーフで行われた試合は、終了間際の44分にバルセロナの選手がゴールを決め、1-0で「FCバルセロナ」が勝利した。2年ぶり3回目の優勝を果たした「FCバルセロナ」は、喜びを爆発。
一方、敗者となってしまった「大宮アルディージャ」の選手たちは悔しさのあまり泣き崩れてしまった。
悔しくて悔しくて仕方がない大宮の選手たちの様子を見た「FCバルセロナ」のキャプテンで6番のアドリア・カプデビラ君は、なんと自ら大宮の選手たち一人一人の頬に手をやり、真剣な表情で何かを語りかけるように励ましの言葉を送っていった。
そしてアドリア君に続けて、他のバルセロナの選手たちも大宮の選手たち一人一人をハグしたりして慰める。
この様子を見た解説者とアナウンサーが、「心から拍手を送りたい」「人間的にも成熟してる」「素晴らしい」「心奪われた」などバルセロナの選手たちを大絶賛。
そんな試合後の選手たちの様子を動画で見ることができる。
スペインと日本で言葉が通じない中で相手選手を真剣に励ます姿に心打たれる。
実はアドリア君も悔し涙を流していた。
決勝の前日に行われた準々決勝“FCバルセロナ vs ヴァンフォーレ甲府”の試合で勝ったものの、うまく力を発揮できなかったFCバルセロナ。それをチームメートに指摘されたアドリア君は悔しくて涙を流していたそうだ。
ルセロナの選手たちを育てているセルジ・ミラ監督は、試合後「彼らは常に勝者であるが、悔しい経験もたくさんしてきている」と語った。
きっと選手たちは技術などの肉体的なトレーニングだけでなく、スポーツ選手としての精神面も鍛えられてきたのかもれない。
そして、決勝で負けてしまった「大宮アルディージャ」の選手たちもこれをバネにどんどん強くなっていくだろう。彼らはサッカー以外の人生を歩むことになっても立派な大人になるであろう。
《記事提供:FUNDO》
-
page top