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東アジアスーパーリーグ(EASL)は12月1日、東アジアにおけるバスケットボールのクラブチーム・ナンバー1を決するチャンピオンズ・リーグ型国際大会を2022年10月12日より開催すると発表した。
EASLは2017年より国際バスケットボール連盟(FIBA)に公認を受けたプレシーズン・トーナメントを開催しており、同年に東アジアのクラブ8チームが参加した「スーパー8」では千葉ジェッツが初代王者に輝いている。翌18年からは12チームが参加する「テリフィック12」を開催、やはり初年度を琉球ゴールデンキングスが制している。各トーナメントにはBリーグを始め、韓国のKBL、フィリピンのPBAなどから上位チームが参加、その試合中継は約1億1700万人が視聴したと発表されている。
FIBAは20年8月20日、EASLと提携、本大会を10年間にわたって支援、公認すると発表済だ。
◆バスケ版「チャンピオンズリーグ」の仕掛け人 東アジアスーパーリーグ、マット・ベイヤーCEO 前編 EASL実現までの道のり
■EASLによるチャンピオンズリーグ型大会のフォーマットは……
EASLによるチャンピオンズリーグ型大会は2022-23シーズン、日本、韓国、フィリピン、中国圏からそれぞれ2チームずつが参戦。4チームずつの2つのグループに分けて開催される「グループリーグ」では、ホームアンドアウェイ方式によりそれぞれ上位2チームを決定、残った4チームが「ファイナル4」と呼ばれる決勝トーナメントに進み、頂点を争う。10月12日の開幕戦以降、グループリーグは毎週水曜に行われ、11月下旬からのワールドカップ予選によるブレイクをはさみ、23年2月8日まで28試合が開催される。
また、ファイナル4はマカオでの開催が濃厚で今後、開催都市は毎年、アジア各国で持ち回りが計画されている。EASLのマット・ベイヤーCEOは、「今後はもちろん日本での開催も視野に入れており、(バスケの)ワールドカップ開催が決定している沖縄や、さらに東京五輪会場となった東京が現在の候補地」と語っている。
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東アジアにおけるクラブチーム・ナンバー1を決するチャンピオンズ・リーグ型の国際大会について説明するマット・ベイヤーCEO 写真:SPREAD編集部
ベイヤーCEOは「我々が目指しているのは、アジアのプレミア・バスケットボール・リーグ。そのためには、ベストなプレーヤー、ベストなチームを招き、ベストなプレーをご覧に入れたいと考えています。目標としては2025年までに世界のトップ3のリーグを目指したい。明快な数字としては、まずはオーディエンス・サイズで世界のトップ3となること。さらに最終ゴールは、世界的スポーツとしてのバスケットボールの発展」と今後のビジョンについて明言した。
「ファイナル4」の開催は2023年3月2日から5日まで。優勝賞金は約1億円。
本大会は果たして、サッカーのアジア・チャンピオンズ・リーグや、同CEOが目指すUEFAチャンピオンズ・リーグのように大きく成長するのか。FIBAはサッカーにおける「FIFAクラブ・ワールド・カップ」のバスケ版開催を構想中と伝えられるが、その試金石となりえるのか、非常に楽しみだ。
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文・SPREAD編集部