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オーストラリアに留学すると学べる7つのこと

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  • 学校によっては構内に農園を持っている
日本の教育現場が少しずつ変わってきているものの、日本から来る学生にとってオーストラリアの学校生活はかなり開放的に見えるようです。

私がフォトグラファーと並行している受けている仕事が、冬(日本では夏休み)限定で日本からくる留学生たちの通訳とサポート。最初は友人に頼まれてだったのが、仕事量が増え、また現地の学校を見学できることもあり現在も続けています。日本の中学生や高校生にはどう見えているのでしょうか。

1)1クラスの人数の違い

オーストラリアでの1クラスは約20~25名、日本の40名前後に比べるとかなり少なく感じます。日本からの学校研修で来た留学生の場合は15人前後にひとりの先生と、かなり先生との距離が縮まります。

先生の目が届く人数、また生徒からは先生に質問しやすい人数で答えのわかった生徒からは手が挙がるようになります。もちろん、こちらでの授業がスタートした当初は日本人の生徒たちも戸惑い気味ですが、時間の経過とともに先生の質問に答えられる生徒が増えて行きます。

また人数が少ないことで、先生が生徒の性格を早く把握できることもあるようです。遠足になると、生徒とバディ(学校での生徒のお世話役でひとりの生徒に必ずひとりのバディがつきます)で、1クラスの人数が30人以上になることも。この時の付き添いの先生は2~3人、そして私と、少なくても3人で30人の生徒を見ることになります。

2)教室は先生ではなく、生徒が移動する

日本ではホームルームに科目の先生が来て授業を行うことがほとんどですが、こちらでは移動するのは生徒です。クラスの終わりを告げるブザーがなると生徒は必要なものを持ち、次なるクラスへと移動。

休憩時間が少ないと動くだけで終わってしまいますが、教室を移動することで気持ちもリフレッシュできるようです。自分でクラスを移ることで時間割を認識できるということ、生徒たちの自主性を養うことにも役立っているようです。

また、こちらの学校は田舎に行けば行くほど平地に校舎が点在しているため、自分で移動することで学校内を把握するということも言えるかもしれません。

3)お昼休みは外で過ごす

お昼休みは教室にカギが閉められてしまうため、屋外やカフェテリアへ。雨の降っている時は、軒下などに生徒たちが集まって食事をしている光景に出会います。これは教室内の防犯上のこともあるようですが、日本のように学生の掃除当番制ではないため、掃除をする手間も省く意味もある気がします。

外にはさまざまな学年の生徒がいることで、学年を交えたお昼休みでの過ごし方ができるようです。スポーツが盛んなオーストラリアでは、屋外でスポーツをしている生徒たちが目立っています。

4)原住民のカルチャーを積極的に学ぶ

オーストラリアの原住民と言えばアボリジニ。最近はどの学校でも積極的にアボリジニのカルチャーなどを学ぶ授業が増えてきています。

実際に教育に携わっているアボリジニも増え、音楽や歴史などを直接彼らから学ぶ授業も。日本人留学生も彼らから多くを学びます。生徒たちにとっては違う文化を、アボリジニにとっては現代人との間にあった距離を縮める役割を果たしています。自分の祖先がどんなところにあったかを教科書の文字だけでなく、聞くことや体験することにより学ぶことになります。

5)1日は約8時間

中学校・高校スタート時間は、ほとんどが8時30分前後ですが、終業の時間は日本よりも早く3時30分には終わります。日本のように学校の後の課外授業などはない場合が多く、ほとんどの学生が課外のクラブ、高校の後半になると宿題がでることも。

それらに時間を費やす学生たちが多いようですが、日本人に比べると勉強している時間は少ないように見えます。オーストラリア人の学生にとって、日本の学生のほとんどが勉強に追われている印象が強いようです。

6)高校卒業は一大イベント

高校3年生になると彼らはスタジアムジャンパーをオーダー。これには学校名と卒業年、そして学年の生徒たちの名前が入ります。仕上がる頃にはちょうど冬のシーズンへと突入するので、構内にはこのスタジャンを着た3年生が目立ち始めます。

学校ごとにデザインが違うため、自分の卒業する学校をあえて意識させることに役立っているようです。また高校3年生になると、卒業の式典、フォーマルと呼ばれるパーティーの衣装などのことで頭いっぱい。基本的にはカップルで参加のため、相手選びに余念がありません。

学校によって時期が異なりますが貸衣装屋と、カメラやビデオなどで撮影するカメラ屋はフォーマルの季節になると忙しくなります。相手が見つからない人は、担任の先生に聞いて相手探しをお願いする生徒もいるとか。

日本での学校生活が普通に思っている日本人留学生はこの学校生活からもカルチャーの違いを学びます。短い研修期間中に学ぶものは言葉よりもカルチャーの違いを知ることの方が先のようです。それらが自分に合うのか、合わないのかは本人次第ですが、視野は広がり考えることを習慣づける研修期間と言えるでしょう。

次回は日本の学生たちがこちらの学校で1日をどう過ごしているのかをレポートしたいと思います。
《Asami SAKURA from Adelaide, SA》

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