そんな人たちのためにこの大会はある。5人制サッカー大会、「F5WC 2016-2017」が10月から開催される。
F5WCは2013年にドバイでスタートした、16歳以上のアマチュア選手を対象にした世界規模の5人制サッカー大会だ。
今大会は全6大陸32カ国で予選大会が開催され、各国の代表が中国・北京で開催される世界大会への切符をかけて戦う。
日本では今回が第3回目の開催となるが、毎年参加チームは増加し続けている。運営側は、「今年は500チームの参加を目指す」と目標を掲げた。なお、今大会のエントリー受付は既にスタートしている。
本日より『アットホームF5WC JAPAN CHAMPIONSHIP 2016-2017大会』のエントリーがスタートしました!
— アットホーム F5WC JAPAN (@F5WC_JAPAN) 2016年7月25日
▼F5WC JAPAN公式サイトhttps://t.co/2MhhR6LWyF
第1回大会よりアンバサダーを務めている、元サッカー日本代表の前園真聖氏も「僕もプライベートでフットサル、サッカーをする機会がある。楽しんでやるというのも大事ですが、真剣にプレーする場所、日本代表を目指せる場所はそんなにない。アマチュアの選手にとって、目指すべき大会になってくればいい」と大会の魅力を語っている。
F5WCは、フットサルコートで行われ、ボールがサイドラインを割った場合は、スローインではなく、キックインになったり、オフサイドルールは適用されないなど、フットサルのルールに近い。ただ、サッカーボールに近い、ローバウンドボール(5号球)を利用する。
編集部は、F5WC運営事務局長の五十嵐雅彦さんに話を聞いた。
---:「F5WC」の魅力はどこにあるのでしょうか?
五十嵐雅彦さん(以下、敬称略):アマチュアというカテゴリーで、ものすごく多いプレーヤーが潜在的にいる大会だと思っています。ただ、そういった方々にとっては日本代表、世界で戦える機会というのはなかなか身近なものではない。運営としても、大会を通して日本代表を目指せるというところを出していきたいです。
---:世界規模の大会ですので、運営としては苦労する点も多いのではないでしょうか。
五十嵐さん:日本大会を開催する上で、どうやったらこの大会の存在をサッカー、フットサルをしている方々に向けてアピールできるのか、というところを考えるのに苦労しました。
メディアを活用することも大事ですが、情報があふれている中、「日本代表、世界を目指せる」といったキーワードだけを打ち出してもプレーヤーに届くかわからなかった。そこで、直接フットサルを運営している施設の人に協力してもらって、大会の良さを理解してもらい、ユーザーに伝えてもらうことにも取り組みました。
世界大会だと、僕たちがいうのもなんなんですが日本人はやはり勤勉だな、と。なかなか世界大会のスケジュールが確定しなかったり、現地に着いても始まらなかったり。急にスケジュールが変わったり。そういった部分は苦労しました。
---:リオオリンピックも始まり、東京五輪の開催も控える中で、スポーツに対する気運が高まっていると思います。この流れの中でF5WCの盛り上がりにも期待することはありますか。
五十嵐:関東、関西はサッカー、フットサル熱が高いが、その他の各地域ではなかなか認知されていないところもある。各地域で、「おらが街から日本代表を」という雰囲気が出てくることを期待しています。地元の人々を支援するような大会を作っていきたい。
また、世界大会の誘致も考えています。日本に来た時に、しっかり日本中が盛り上がる大会というのを作っていきたい。そうすることで参加者のレベルも一層上がると思いますし。これらの取り組みを通して、この大会の価値、そして日本のフットボールの価値を高めていきたいと思っています。
---:サッカーでもない、フットサルでもないという微妙な立ち位置が、PRする上ではどう影響を与えているのでしょうか。
五十嵐:「フットサル」という言い方にしないようにしようと思いました。「フットサル」と言ってしまうと、「サッカーをしている人の見むきのしなさ」というのはすごくあると思っていて。ここに「サッカー」というワードが入ると、サッカーだけをしている人もちょっとだけ見てくれるんですね。確かに、フットサルコートですし、フットサルをしている人たちの方が取り組みやすいとは思うのですが。
---:サッカーをしている層を取り込むためにあえて「5人制サッカー」と掲げているんですね。
五十嵐:そうですね。世界と戦う上で、フットボールに関わっているすべての人に参加してほしいと思っているんです。フットサルだけをしている人たちが参加する大会であって欲しくなかった。世界大会を見ていても、「フットサルの戦い方」をしているチームと、「サッカーの戦い方」をしているチームがあった。色々な戦い方があるからこの大会は面白いと思うんです。
---:最後に、参加を考えている人に向けてメッセージをお願いします。
#F5WC 運慶事務局長より pic.twitter.com/vDqOGv1T0f
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年7月27日