元UFCヘビー級王者ながら体調不良で総合格闘技を離れ、メモリアルイベントのために『1試合限定』で戻ってきたレスナー。戦前は最近2連勝中のハント有利と思われた。だが試合が始まるとレスナーがポテンシャルを見せつける。
軽快なステップから距離を取り、巨体に見合わぬ素早さでタックル。必死に逃げようとするハントを追い詰め倒すと、上からパウンドを打ち下ろしていく。ハントも立ち上がろうとするが、そのたびに組みついて豪快に倒す。第1ラウンドはレスナーが得意のレスリングでハントを完封した。
第2ラウンドはレスナーに疲れが見える。ハントはパンチを振るが当たらず、レスナーも前のラウンドのようにテイクダウンできない。
第3ラウンドになると再びレスナーが勝負をかける。ハントのパンチをかいくぐってシングルレッグ。ダブルレッグに移行してハントをテイクダウンする。グラウンドでは相手の反撃を封じ、焦らずパウンドを当てて確実に弱らせていった。
ハントに何もさせないまま試合は終わり、判定ではレスナーの圧勝。
この試合に格闘技ファンからは、「まさに怪獣同士のぶつかり合い」「レスナー選手のタックルのキレがまったく落ちてなくて衝撃でした」「5年間で急速に進化したMMA。その中で自らも進化してきたハントを終始圧倒するレスナー半端ない」などの声が寄せられている。
試合後のレスナーは、「この気持ちは言葉では言い表せないよ。みんなありがとう」と久しぶりの勝利を喜んだ。
.@BrockLesnar IS DEFINITELY BACK. #UFC200 https://t.co/J9qEQyGAa1
— #UFCSiouxFalls (@ufc) 2016年7月10日