第99回ジロ・デ・イタリアは5月6日、オランダのアーペルドールンで距離9.8kmの個人タイムトライアルが第1ステージとして開催され、ジャイアント・アルペシンのトム・デュムラン(オランダ)が11分03秒のトップタイムで優勝。総合成績でも首位に立ち、ピンク色のリーダージャージ、マリアローザを着用した。
デュムランは平均時速53.212kmで走り、2位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)と同タイムながら、コンマ1秒以下の計測タイムからトップになった。優勝候補のビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)は19秒遅れの16位、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は24秒遅れの23位。
同大会がイタリア国外でスタートするのは2014年の北アイルランド・ベルファスト以来となる12回目。オランダは3度目で、前回は6年前のアムステルダム。母国に錦を飾ったデュムランは、「夢に描いていたことよりも素晴らしい現実だ。もちろんプレッシャーはあったが、昨年のツール・ド・フランスでもオランダのユトレヒトで開幕しているので、その経験値が大きかった」と大喜び。
「ボク自身のことだけでなく、チームとしても大きな功績だ。明日はマリアローザを着る喜びをしっかりと感じて走りたい」
日本からは山本元喜(NIPPOビーニファンティーニ)が初出場し、初日は1分30秒遅れの区間190位。同大会では7人目で、エースのダミアーノ・クネゴ(イタリア)をアシストしながら完走を目指す。
《山口和幸》
page top