2月28日に行われたイングランド・プレミアリーグ第27節、マンチェスター・ユナイテッドは本拠地にアーセナルを迎えた試合で、3-2の勝利を収めた。最近リーグ戦5試合で2勝1分け2敗と不調のユナイテッドだが、この試合では前半から常にリードを保ち続けた。
前半7分に迎えたピンチをGKダビド・デ・ヘアの好セーブでしのぐと、ユナイテッドは同29分に右サイドのクロスから、18歳の新鋭マーカス・ラシュフォードが先制点を挙げる。ラシュフォードは同32分にも追加点を決めた。
アーセナルもダニー・ウェルベック、メスト・エジルのゴールで追い上げるが、後半20分にアンデル・エレーラのミドルシュートで3点目を奪ったユナイテッドが最後までリードを保ち逃げ切った。
試合後の会見でユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督には、「試合の始めから終わりまで、今季一番のできだったのでは?」との質問が飛んだ。ファン・ハール監督は、「あなたの分析ではそうなのだろう」と素っ気なく返す。
「こういう試合はこれまでもしてきたと思う。だがアーセナルはレベルが違う。後半に我々は形を変え、こういうプレーをした。相手にまったくチャンスを与えなかった」
アーセナルはプレミアリーグでベストなチームのひとつと話すファン・ハール監督。その相手から勝利をもぎ取った要因については、「ファイティングスピリットがものをいった」と振り返る。
「ファンの反応を見ても分かるだろう。オールドトラフォードが再び、すべてのファンと選手とともに最高になった。素晴らしい結果だ」
この勝利でユナイテッドは来季チャンピオンズリーグ出場権争いに踏みとどまった。一方のアーセナルは、伏兵に足下をすくわれる形で優勝争いから後退、首位レスターとの差が勝ち点5に開いている。
《岩藤健》
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